［Ｊ１リーグ第16節］Ｇ大阪 ０－１ 湘南／９月13日／パナスタ

　ともに３－４－１－２システムを採用する両チームの一戦は、キックオフ直後から局面での激しいマッチアップが展開された。

　ホームのガンバ大阪が宇佐美、倉田、井手口らを軸に軽快にボールを回せば、アウェーの湘南ベルマーレはしっかりとリトリートした守備から素早くサイドに展開し、縦に早い攻撃を仕掛ける。どちらも勝ち星を奪うべく、ゴールへの貪欲な姿勢を前面に押し出すも、的確にスペースを埋めてくる敵ディフェンス網を突き崩すには至らず、ビッグチャンスは掴めない。

　じりじりした攻防戦は後半になっても変わらず、拮抗したゲームが続く。そんななか、60分過ぎからギアを上げてペースを掴んだのがＧ大阪だ。渡邉のポストワークをより活かすようになり、敵陣での１対１では倉田や福田が強引な突破を繰り返し、アーリークロスやミドルシュートも頻発。ホームサポーターの絶大な拍手を受け、ダイナミックに湘南ゴールをこじ開けにかかった。
 

　しかし──。我慢の時間帯が続いていた湘南が均衡を破ってみせる。74分、右サイドからの金子のグラウンダークロスに対して、足が止まったＧ大阪ＤＦ陣の裏に抜け出してフリーとなった大野が、難なくゴールにねじ込んだのだ。

　78分、Ｇ大阪は交代出場のアデミウソンの右からのクロスを宇佐美が中央で合わせたが、惜しくもシュートはサイドネット。その直後にパトリック、遠藤を、83分には川崎も投じて一気呵成の攻勢へ転じる。終盤は怒涛のパワープレーで猛攻を仕掛けて、アデミウソンの一撃がゴールバーを叩く場面もあったが……。

　試合はこのまま湘南の１－０でタイムアップ。９試合ぶりの白星（アウェー初勝利）を掴んだ湘南に対して、Ｇ大阪は今季初となる手痛い連敗（ホーム３連敗）。しかも２戦連続のノーゴールと、攻撃面の体たらくが深刻だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部