マドリーが“補強ゼロ”なのは久保建英らレンタル組4人衆の存在があるから?「来季の復帰」を現地紙が展望

2020年09月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

若手への投資は“賭け”から“保険”へ

(左から)ダニ・セバジョス、久保、ブラヒム、バジェホ。いずれもマドリーが保有する俊英だ。(C) Getty Images

 現地時間9月12日、いよいよラ・リーガの新シーズンが幕を開ける。

 大改革に着手しているライバルのバルセロナとは対照的に、静かなプレシーズンを過ごしているのがレアル・マドリーだ。

 コロナ禍の影響もあり、昨シーズンのリーグ王者は、ここまで新戦力の獲得はゼロ。実質的な補強と言えるのは、レアル・ソシエダから1年早くレンタルバックされたMFマルティン・ウーデゴーぐらいだ。

 そんななか、スペイン全国紙の『Marca』は12日、「マドリーは4つの署名を"保存"する」と題して、"白い巨人"のレンタル戦略について特集した。

 コロナ危機の時代を迎え、マドリーが長年実践してきた若いタレントに署名する方針が前面に出てきている、と記事は指摘。昔は将来のクラッキを探すことは"賭け"だったが、パンデミックのためにクラブが経験している困難な経済状況を考えると、いまや"保険"のようにとなっている、とした。
 
 そしてこうした戦略により、現在マドリーがレンタルに出している、久保建英(ビジャレアル)、ダニ・セバジョス(アーセナル)、ブラヒム・ディアス(ミラン)、ヘスス・パジェホ(グラナダ)の4人との契約を、次のシーズンに向けて"保存"していると主張。「2021年6月に1ユーロも支払うことなく"補強"できる」ため、いまは静かな動きに留まっていると伝えている。

 また、このリストにそれぞれセビージャとレバンテからレンタルバック中のセルヒオ・レギロンとボルハ・マジョラルも加わる可能性があると綴っている(レイニエールはドルトムントに2年レンタル)。

「Marca」紙が指摘した通り、久保は1年後にマドリーに復帰し、トップチームの戦力となれるのか。新天地のビジャレアルで結果を残すことが、その最大のアピールとなる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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