第100回天皇杯は「VARとりやめ」「PCR検査実施」で開催。JFAが理事会で決定

2020年09月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

今大会以降、優勝チームにはレプリカトロフィーが贈呈される

9月16日に開幕を迎える天皇杯。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 JFA(日本サッカー協会)は9月10日、第10回理事会を開催。その後オンライン上でメディアブリーフィングを行ない、第100回天皇杯の開催について、決定事項を発表した。

 100回目を迎える天皇杯では、来年1月1日に行なわれる決勝の会場が前回に続き、国立競技場で行なわれることが決定した一方で、準決勝、決勝で予定されていたVAR(ビデオアシスタントレフリー)については導入を見送った。

 理由としては大きく2点が挙げられた。

 Jリーグで今シーズン再開後からVARを取りやめ、審判員は半年以上実戦が積めない状況となっている。また、過密スケジュールの中で十分なVARトレーニング計画の見通しが立たない状況となっているため、「審判員の準備状況に不安があること」

 もうひとつは、天皇杯の大会方式の変更によって、J1リーグ以外(J2、J3、47都道府県代表チームなど)の実際にVAR導入試合を経験したことのない選手の勝ち上がりが想定されるため「VARに対して選手が円滑に適応できるかが危惧される」との理由だ。
 
 また、PCR検査の実施も規定された。準々決勝以降の試合で採用され、公式検査により、陰性判定を受けた選手、チーム役員だけが、準々決勝、準決勝、決勝において試合エントリーすることができる。Jクラブに関してはJリーグが定期的に行っている公式検査で代用する方向で、アマチュアチームを対象とした検査になる見込みだ。

 各チーム50名程度を想定しているが、現在、公式検査委託先選定中につき、検査から判定までの所要日数、時間を考慮し、5回戦進出の4チームを対象に事前に検査する可能性もあるという。

 今大会以降の優勝チームにはレプリカトロフィーが贈呈されることも併せて発表された。

 第100回天皇杯は9月16日に全国で一斉に開幕を迎える。日程の詳細は以下の通り

【1回戦】9月16日(水)
【2回戦】9月23日(水)、30日(水)
【3回戦】10月28日(水)、11月11日(水)
【4回戦】12月12日(土)、13日(日)
【5回戦】12月20日(日)
【準々決勝】12月23日(水)※J2・J3リーグの各1チームが出場
【準決勝】12月27日(日)※J1リーグの成績上位2チームが出場
【決勝】2021年1月1日(金・祝)

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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