「仲裁役になった!」愚行連発のイ・ガンインの“変貌”に韓国メディアが驚き!敵選手に小突かれ…

2020年09月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

完全に我を失い、メディアやファンから痛烈な批判を

今シーズンのブレイクが期待されるイ・ガンイン。 (C) Getty Images

 パフォーマンスだけでなく、ピッチ上の振る舞いにも母国メディアは注目しているようだ。

 9月5日に行なわれたカルタヘナ(2部)とのプレシーズンマッチ最終戦で、バレンシアの韓国代表MFイ・ガンインが躍動した。

 まず1点ビハインドで迎えた70分に、敵GKのミスを突いて同点ゴールを奪取。さらに74分にジェイソンのゴールでチームが逆転した勢いそのままに、80分にはエリア内で巧みな反転から左足で強烈な一撃を突き刺してダメ押し点を挙げ、3-1の勝利の原動力となった。

 昨シーズンは満足な出場機会が与えられず、今夏には契約延長のオファーを拒否して移籍を志願するなどネガティブな印象が先行していただけに、この活躍はスペインや韓国のメディアで大きく取り上げられた。

【動画】変貌したイ・ガンインが躍動!カルタヘナ戦のハイライトはこちら
 そんななか、母国のスポーツメディア『スポータルコリア』は、「イ・ガンインが仲裁役に」と見出しを打った記事で、プレー以外の"変化"にも着目している。

 取り上げたのは、バレンシアが勝ち越しに成功した直後の75分のシーンだ。味方のFWルベン・ソブリーノが敵選手と小競り合いになり、顔に軽く頭突きをするような形となった。一度倒れたその選手は起き上がると、激昂して正面にいたイ・ガンインを小突き、ソブリーノに向かっていこうとする。

 両軍が一斉に駆け寄って一触即発の状況になるなか、19歳の逸材はカッとなることなく、相手をなだめて落ち着かせる。さらに、興奮気味のソブリーノにも近寄り、冷静になるように諭したのだ。

「イ・ガンインが和解させた」と記事が驚きを以って伝えたのは、昨シーズンに2度の"愚行"があったからだろう。

 第9節のアトレティコ・マドリー戦と第29節のレアル・マドリー戦で、いずれも途中出場にもかかわらずラフプレーで一発退場していたのだ。とりわけ、セルヒオ・ラモスに"3度蹴り"を食らわしたシーンでは、完全に我を失っており、メディアやファンから痛烈な批判を浴びていた。

 だが、ハビ・グラシア監督が就任した新体制では、指揮官から信頼され、もっとも得意とするトップ下でレギュラーを掴む勢いだ。その充実ぶりがメンタル面にも好影響をもたらしているのは想像に難くない。

"韓国の至宝"がついに本格ブレイクを果たす予感を漂わせている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】イ・ガンインがS・ラモスに食らわした衝撃の「3度蹴り」→一発レッドはこちら

【写真】ビジャレアル戦後に同じ16番の久保建英とハイタッチを交わすイ・ガンイン
 

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