「本音はかなり誘惑された」パリSGのレオナルドSDがメッシ獲得に動いた舞台裏を語る「ベッカムでさえ…」

2020年09月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

パリSGはメッシ獲得に動いたのか?

バルサ退団騒動に揺れたメッシにパリSGの首脳陣はどのような想いを抱いていたのか。 (C) Getty Images

 現地時間9月4日、アルゼンチン代表FWのリオネル・メッシは、スペイン版『Goal.com』のインタビューを通じて、「愛するクラブと裁判で争う気はない」とバルセロナ残留を明言。1週間以上に渡って世界を揺るがした去就騒動に、ひとまずケリをつける格好となった。

 騒動の最中には、様々なクラブから本人の下へ獲得の打診があったとされる。そのなかで、頻繁にメディアで名前が躍ったのが、莫大な資金力を持つパリ・サンジェルマンだった。

 では、実際、フランスの強豪は獲得に動いていたのか――。現地時間9月5日にフランス・メディア『Telefoot』の取材に応じたクラブの補強を統括するスポーツディレクターのレオナルドは、「彼の去就には翻弄された」と語っている。

「メッシが『去りたい』と言ったのを聞いた時、本音を言えば、我々はかなり誘惑された。自分自身にも『獲得できるのか?』と何度も問いかけたよ」

 それでもパリSGは、バルサの10番獲得には至らなかった。それはやはり7億ユーロ(約880億円)と言われる天文学的な契約解除金が障壁となったためのようだ。元ブラジル代表MFは、「今の経済的状況を考えると、難しかった」と認めている。

「正直言って、今の世界情勢的に完全に議論から外れた選手だった。この先がどうか? それは分からないよ。あのデイビッド・ベッカムもかつてはパリに来たんだからね。それがフットボールだ。誰もが交渉の席に座って、全てを知り、前進するものなんだ」

 来夏にはバルサとの契約満了を迎え、フリートランスファーで動けるようになるメッシだけに、買い手は引く手あまただが、パリSGは獲得に本腰を入れるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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