古巣広島とのミラーゲームで明暗が分かれる。シュート18本を放つ猛攻も勝利が遠い札幌…“ミシャ”監督の見解は?

2020年09月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「言い訳にしたくはないが…」

06年から11年までは広島で指揮を執っていたペトロヴィッチ監督。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ14節]札幌0-2広島/9月5日(土)/札幌厚別公園競技場

 最後まで攻撃的なサッカーを貫いた札幌だったが、"ミシャ"スタイルを継承する広島とのミラーゲームでしっぺ返しを食らい0-2の敗戦。リーグ戦7戦未勝利となってしまった。

 試合後の会見で"ミシャ"ことペトロヴィッチ監督はこう振り返った。

「今日のゲームは予想通り厳しいゲームになった。選手は最後まであきらめずにベストを尽くして戦ってくれたと思う。中2日のゲームで、相手はフレッシュな状態で、後半徐々に自分たちが落ちていくなかで相手の動きがキレを増して、その違いが出てしまうという試合だった」

 試合直後の集計では札幌のシュート数は18本で、広島の9本を大きく上回っている。ボールポゼッションも61%で、数字上はアウェーチームを圧倒している。しかし結果は0-2での敗戦。

「チャンスも多くありましたが、チャンスで決め切れないところ、逆に相手に少ない機会を決められるというゲームでした。負けはしましたが、選手たちは最後まで自分たちの戦いを貫いてくれたと思います」
 
 さらに指揮官は、後半は4枚同時に交代カードを切るなど積極的な采配も見せ、ゲームを動かそうとしていた。

「連戦のなかで、中2日で戦っているなかで、やはり選手たちにも疲労の色が見えてきていました。そこで同点、逆転に持っていくべく、4人のフレッシュな選手たちを送り出しました。相手に圧力をかけてチャンスは作れていたのですが、残念ながら同点に追いつくことができず、最後は追加点を許してしまった。4人の交代は、より圧力を強めて、得点を狙うべく行なったものです」

 札幌は2日にルヴァンカップ準々決勝で横浜F・マリノスと対戦。PK戦(※90分では1-1。PK戦4-5で敗退)までもつれ込む激戦を終え、中2日での対戦だった。

「それを言い訳にしたくはないが、過密日程のなかで違いが出ているのも現状だと思う。ただ、みんな万全のコンディションでないなかでも戦ってくれている。ベストの準備をして次に向けて戦っていくだけです」

 何かひとつのきっかけがあれば、一気に浮上できる気配も漂う札幌。次節は中3日でセレッソ大阪と敵地で対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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