ユーベ移籍が迫るスアレスが“噛みつき事件の被害者”であるキエッリーニに電話!? 「やるべきことを…」

2020年09月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

キエッリーニとは和解も…

キエッリーニ(奥)に噛みつき、思わず歯を抑えるスアレス。この両雄を捉えたショットは世界に衝撃を与えた。 (C) Getty Images

 ウルグアイ代表FWのイタリア挑戦が近づいている。

 現地時間9月2日、伊衛星放送『Sky Italia』は、バルセロナに所属するウルグアイ代表FWのルイス・スアレスが、ユベントス移籍に迫っていると報道した。

 現在33歳のスアレスは、2014年の夏にリバプールから約8100万ユーロ(約101億2500万円)でバルセロナに移籍して以降は、公式戦通算283試合に出場してクラブ歴代3位の198ゴールを記録。文字通りチームを力強く牽引してきた。

 しかし今夏、バルサ指揮官に就任したロナルド・クーマンによって戦力外を通告され、契約解除を行なったうえで、フリーとなって退団することが濃厚視されている。

 そんなウルグアイ代表FWと水面下で交渉を進めているのが、ユーベだ。イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』によると、スアレス側とユーベの副会長であるパベル・ネドベドは2度にわたる交渉を終え、金銭面を含めた個人合意に達したという。

 本人も移籍に向けた準備を進めている。『La Gazzetta dello Sport』は、「全ては平和的に終わったが、ウルグアイ代表FWはやるべきことを済ませた」とスアレスがユベントスのキャプテンでもあるイタリア代表CBのジョルジョ・キエッリーニに電話で連絡を取ったと伝えた。

 この二人は、かつて物議を醸した"噛みつき事件"の当事者だ。
 
 遡ること6年前のブラジル・ワールドカップ。グループリーグ最終節の対戦中に、スアレスが交錯した際にキエッリーニの肩を「ガブリッ!」と噛みついた事件は、サッカー史に残る出来事として大きな物議を醸した。

 後に問題のシーンが明るみになり、"蛮行"を犯したスアレスはFIFAから4か月の活動禁止処分を下されたうえ、キエッリーニも自伝本のなかで「騒動の数日後に電話で話したけど、謝罪の必要なんてなかった。僕は彼のような選手が好き」と綴るなど、両者は和解している。

 今回の報道が事実であれば、スアレスは、新天地で心地よくプレーするために、ユーベの大黒柱であるキエッリーニに一報を入れる義理を感じていたのかもしれない。

 いまだ正式な合意報道は出ていないものの、仮にスアレスがユーベに移籍した場合にはキエッリーニとの関係性にも注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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