【神戸】前週のリーグ戦2-2から一転…なぜルヴァン杯・川崎戦では0-6の大敗を喫してしまったのか?

2020年09月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「一度0-6で敗れた方が、6回0-1で敗れるよりは良いと思う」

1週間後の9月9日に三度川崎と対戦する神戸。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[ルヴァン杯・準々決勝]神戸0-6川崎/9月2日(水)/ノエスタ

 1週間前に行なわれた川崎フロンターレとの対戦では、2-2のドローだった。リーグ戦で独走する首位チームを一時は逆転するなど互角の戦いを見せていた。場所も同じホーム・ノエビアスタジアム神戸だった。

 スタメンの顔ぶれを見ても、神戸はFWドウグラスが藤本憲明に変わっただけ。一方の川崎も田中碧、脇坂泰斗が守田英正と齋藤学に変更されたが、メンバーの違いも大きいようには感じられない。

 では一体なにが起こったのだろうか。

 試合後に神戸のトルステン・フィンク監督はこう振り返った。
「我々に関しては、前半の頭にミス、特にパスミスが多すぎて、相手をゴールに招待しているような状況でした」
「プランとしては我々もプレッシングをして、ボールをポゼッションしてビルドアップするという狙いでした。ただ、ビルドアップの部分で多くのミスをしてしまい、相手も我々よりもアグレッシブで、ポゼッションでもプレッシングでも相手が我々よりも上回っていたと思います」

 さらに、「我々のミスが多かったことと、相手がとても良いチームだったという両面の理由があります」と付け加えた。
 
 前半の立ち上がりに、前線から激しくプレスに出る川崎に対し、自陣でのボールロストから小林悠に2得点を許してしまい、試合の流れを譲り渡してしまった感は確かにあった。さらに大島僚太と齋藤学の阿吽の呼吸から3失点目を喫すると前半飲水タイムの前に勝負を決められてしまう。

 山口蛍が「ハーフタイムで0-3とリードを許していたので、前から行こうと思っていたなか、自分たちのミスから1発失点してしまったというのは想定外ではありましたけど、そこから上手くリズムをもってこれなかったかなと思います」と振り返るように、家長昭博に決められた4失点目で万事休す。

 フィンク監督も「4失点目まではどれも我々のミスから生まれていると思います。後半反撃に出ようとした矢先に失点してしまい、0-4からでは(逆転勝利は)難しい。その後の選手交代もコンディションや疲労を考慮してのものとなりました」とリーグ戦へ焦点を切り替え、「一度0-6で敗れた方が6回0-1で敗れるよりは良いと思う。大差で敗れたのは残念ですが、次に向けて進むしかない」と、悔しさをそう表現するしかなかった。

 過密日程が続くなか、この大敗をどう乗り越えていくのか。神戸は週末のリーグ戦を挟んで、1週間後には再び川崎と相まみえる。幸い、負傷離脱していたアンドレス・イニエスタがこの試合の途中から公式戦4試合ぶりとなる復帰を果たすなどプラスの要素もある。

 山口は、「今日の負けから見つめ直すところはたくさんあると思いますし、また2節後に川崎と当たるので、今日と同じ結果にならないようにしないといけない。しっかり自分たちでやっていかなければいけないと思います」と決意を口にした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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