インテルとの契約方針から一転! ピルロ2世と称えられるイタリアの超逸材MFトナーリがミラン移籍へ

2020年08月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

本人が憧れたクラブへ

名手ピルロにたとえられるトナーリ。その風貌も本家にどことなく似ている(!?) (C) Getty Images

 イタリア・サッカー界の"金の卵"は、ミランへの移籍を決断した。

 現地時間8月30日、衛星放送『Sky Italia』をはじめとする複数のイタリア・メディアは、ブレッシャに所属するイタリア代表MFのサンドロ・トナーリがミラン移籍で合意に達したと報じた。移籍専門記者のファブリツィオ・ロマーノ氏のツイートによれば、両クラブは移籍金2000万ユーロ(約25億円)の買い取りオプションが付帯する1000万ユーロ(約12億5000万円)でのレンタル移籍が決まったようだ。

 現在20歳のトナーリは、17年にプロキャリアをスタートさせて以来、日進月歩で成長を遂げてきた超逸材だ。類まれなパスセンスを備えることから名手アンドレア・ピルロにたとえる声もあるが、本人が「アイドルだ」と語るジェンナーロ・ガットゥーゾのような泥臭さとパーソナリティーの強さも兼ね備えている。

 セリエAデビューを飾った昨シーズンに、惜しくも降格の憂き目にあったブレッシャにあって、攻守両面で存在感を放ったトナーリ。そんな「ピルロ2世」の下には、今夏のメルカートで、インテルやユベントス、マンチェスター・ユナイテッド、リバプールなどからの関心が伝えられていた。
 
 だが、最終的には本人が幼少期に憧れていたクラブに行くことになった。その舞台裏を報じた『Sky Italia』によれば、ブレッシャのマッシモ・チェリーノ会長は、インテルとの交渉を進めていたものの、憧れのクラブからのオファーを知ったトナーリがミラン行きを強く志願。それを受け入れた同会長も方針を転換し、30日中に移籍にゴーサインを出したという。

 まだ、契約書類のサインをかわしていないため、正式な合意には達していないが、一両日中にクラブからの発表が予想されるトナーリ。イタリアの超逸材MFが、国内屈指の名門でいかに輝くかに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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