【FC東京】「前の3人を上手く使えるようになった」長谷川監督が挙げたガンバ戦勝利のキーマンは?

2020年08月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半はインサイドハーフに起用された小野瀬の機動力にかき回される

FC東京はブラジル人選手のパワーが大爆発。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ13節]G大阪1-3FC東京/8月29日(土)/パナスタ

 FC東京がブラジル人トリオの揃い踏みでG大阪のホームで12年ぶりの勝利を挙げた。

 立ち上がりの8分にG大阪の守備の乱れを突いてディエゴ・オリヴェイラのゴールで先制したFC東京だが、その後は相手のアグレッシブな守備が機能して、拮抗した展開に。42分には宇佐美貴史に強烈なミドルを叩き込まれ、1—1で折り返した。

 後半、FC東京は高萩洋次郎のワンボランチからダブルボランチへシステム変更。これで流れを掴むと、70分のアダイウトン投入とともに一気に攻撃を加速。73分にアダイウトンのクロスが相手のハンドを誘いPKを獲得すると、これをレアンドロが決めて勝ち越し。81分にはカウンターを発動し、レアンドロのパスからアダイウトンが沈めて勝負を決めた。

 試合後、フラッシュインタビューに応じたFC東京の長谷川監督は「運もあって前半を1—1で折り返すことができた。後半はシステムをちょっと変えて高萩がうまくアクセントを付けてくれたので、自分たちのリズムで試合をやれたと思う」と90分を振り返った。

 この試合でG大阪は機動力のある小野瀬康介をインサイドハーフで起用。パスワークの起点となる高萩に高い位置からアプローチをかけて封じ込めにかかった。長谷川監督は「(相手が)高萩のところを消そうとして前から出てきたので、後ろがバタついてなかなか奪った後にスムーズに起点ができなかった」と前半の苦戦の要因を語る。

 しかし後半、FC東京は前述の通り、ワンボランチからダブルボランチに変更。これによって「取ったボールをしっかりと前に付けられる状況になり、数的優位も作れるようになってきた」と長谷川監督。さらに、「高萩が掴みづらいポジションを取ってくれたことで、前線の方に起点ができて、前の3人を上手く使えるようになってきた」と、高萩の気の利いたポジショニングが流れを呼び込んだとしている。

 高萩は61分に内田宅哉との交代でピッチを退くものの、その後もFC東京は良い流れを継続させ、アダイウトン投入をより効果的なものとしたことは間違いないだろう。

 指揮官はまた、「いい時間帯に2点目を取れて、ダメを押すことが出来たのも良かった。(11節の)広島戦では、最後に逃げ切る部分で追いつかれたので、この連戦では割り切るところは割り切って戦おうと言ってきた。なんとか逃げ切れて良かった」と語り、13年から17年まで5シーズンにわたり指揮を執った古巣からの勝利を喜んだ。

 FC東京は中3日の9月2日、ルヴァンカップ準々決勝(味スタ)で名古屋グランパスと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【J1第13節PHOTO】G大阪1-3FC東京|隙を見逃さずに3得点!ブラジル人トリオの活躍でFC東京が勝利!

【動画】鮮やかなロングカウンター!アダイウトンが試合を決める3点目

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