「この日本人を売りに出せれば…」サラゴサは香川真司の放出を“歓迎”? 地元メディアが挙げた移籍先候補は――

2020年08月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「浮いた分で新たなチームを作り出そうとしている」

1年目はインパクトを残せなかった香川の動向は現地でも注目を集めている。 (C) Rafa HUERTA

 スペインでの1年目を終えたサムライ戦士が、早くも岐路に立たされている。サラゴサに所属する香川真司だ。

 昨夏にドルトムントから鳴り物入りで加入した日本代表MFは、しかし公式戦34試合に出場して4ゴール・2アシストと期待に見合った結果を残せず。昇格プレーオフでは孤軍奮闘したが、チームを6年ぶりのトップリーグへは導けなかった。

 香川はサラゴサと21年6月まで契約を結んでいるが、高額なサラリーの問題からその去就は不透明なままだ。今月20日にサラゴサの新指揮官に就任したルベン・バラハ監督は会見において、「カガワは素晴らしい選手」と重要な戦力であることを強調したが、残留が決定したわけではない。

 地元メディア『El Desmarque』は現地時間8月27日、「カガワの未来は不確かで、海外からもオファー」と銘打ち、香川の去就について特集した。

「1部に上がれないということは、チームを操舵するための自由が少なくなることと一緒で、戦力は多少なりとも削らなければならないだろう。シンジ・カガワも放出候補の一人だ。

 いま、彼の代理人の下にはいくつかのクラブからオファーが舞い込んでいて、実際に移籍に向けての動きはある。2部での戦いが続いたことで、サラゴサにとっては、その高すぎる給与は払いきれないのだ」
 
 金銭面の問題を指摘した同メディアは、香川に「最も興味を示している」としてサウジアラビアとカタールのクラブとの接触を明らかにしたうえで、「サラゴサもカガワの移籍を歓迎する」と綴っている。

「クリスチャン・ラペトラ会長をはじめとするサラゴサの上層部は、カガワの去就を軽視してはいない。仮にこの日本人を売りに出せれば、クラブは約50万ユーロ(約6250万円)を浮かせられる。それは2部クラブではほぼ上限に近い金額であることは言うまでもない。サラゴサは、その浮いた分で新たなチームを作り出そうとしているのだ。カガワにとっても、クラブにとっても、この1か月は勝負になるだろう」

 一部ではJリーグへの電撃復帰や1部昇格を決めた岡崎慎司擁するウエスカへの移籍も囁かれている香川。その動向は大きな注目を集める。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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