「やっていて楽しかった」INAC復帰の川澄奈穂美が全体練習に合流。2013年以来となる優勝への課題は…

2020年08月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「私より年上も半分くらいるんじゃないですか?」と会場を和ませる場面も

練習後に取材に応じる川澄。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 今月16日に、アメリカ女子プロサッカーのナショナルウーマンズ・サッカーリーグ(NWSL)のスカイ・ブルーFCより期限付きで加入し、2016年以来4年ぶりのINAC神戸レオネッサ復帰を発表していた川澄奈穂美が8月20日、チーム合流後初めて公開練習を行ない、その後取材に応じた。

【PHOTO】INAC神戸・川澄奈穂美|期限付き移籍で復帰!笑顔で練習に励む川澄を特集!

「入団してからは、本格的に練習を行なったのは昨日から。みんな非常に良いテンションでやっていて楽しかったです」と久々の練習に気持ちを弾ませた。

 NWSLではコロナ禍で短期集中開催となった大会で全6試合にフル出場し、1ゴールを記録。チームの準決勝進出の原動力となっていた。7月22日の試合を終え、帰国した川澄は、その後自粛期間もあって3週間ほど自主トレを行なっていたという。

 自身のコンディションについては、「まだまだ、もっともっと(良くなる)。こんなもんじゃない」と笑って答える。

 クラブ公式ホームページのプロフィールに、「試合で自分のここを観て!」という注目ポイントとして、「大きな声でチームを鼓舞します!そして、サッカーへの情熱を前面に出してプレーします!(完全に気持ち先行型タイプ)」と書き込んだ川澄は、現在34歳のベテランとなった。その大きな声や明るさ、ポジティブさなどプレー以外の部分でもリーダーシップを発揮する立場となる。

 そんなベテランとしての話を聞かれると、「そうですかね?確認していないんで分からないですけど私より年上も半分くらいるんじゃないですか?」ととぼけて会場を和ます場面も見られた。
 
 トレーニング合流前からINACの試合は欠かさずチェックしており、これまでの戦いぶりについて「ボールが持てる場面は多いけど、守備ブロックを引いてカウンターを狙う相手が多いので、やりにくさを感じる場面も多かったのかな。自分たちがやりたいことと相手がやられて嫌なことをどう表現していくか、バランスが非常に大事になってくると思います。もう少し、縦の速さやダイレクトプレーを使えればと思います」と課題を口にする。

 さらにアメリカとの違いについても「パススピードが全然違う。単純に技術の部分だと思うし、そこはアメリカのスピード感というのを練習から出していきたいと思います」と指摘し、2013年以来となる、なでしこ1部リーグ制覇を目指す。

 現在無敗で、首位と勝点差1の3位につけるチームにどんな変化をもたらせるか。川澄は、登録が無事に終われば、最短で23日にホームで行なわれる浦和レッズレディース戦から出場が可能になるようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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