「退団なんてありえない!」元バルサの伝説10番が、過熱するメッシの電撃移籍報道を否定する理由

2020年08月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

メッシ退団説は「ありえない」と力説する根拠は?

かつてバルサで10番を背負ったリバウド(左)は、その後輩でもあるメッシ(右)の今をどう見ているのだろうか。 (C) Getty Images

 バルセロナの大黒柱が揺れている。

 去る8月14日に開催されたチャンピオンズ・リーグ準々決勝でバイエルンに2-8と敗れたバルセロナ。歴史的な大敗により、抜本的なチーム改革の必要性が叫ばれている。

 長年に渡ってエースとして君臨してきたリオネル・メッシも例外ではない。現地時間8月18日に公開されたクラブの公式インタビューにおいて、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長は、「メッシと彼の父親とは定期的に話している。リスボンでの失望があったところで、我々は次の新しいプロジェクトに期待している」と強調したが、一部メディアでは契約が満了となる21年6月を前に新天地を目指すのではないかとしきりに報じられている。

 そうしたなかで、興味深い持論を展開したのが、元ブラジル代表MFのリバウドだ。

 1997年から2002年にかけてバルサでプレーし、メッシと同じく10番を背負った天才レフティーは、自身がアンバサダーとなっている英国のオンラインベット会社『Betfair』のインスタグラムで次にように語った。

「あんな展開の試合の後に、選手の心に色々なことがよぎるのは無理もないさ。メッシでさえ、バルサを去ることを考えたはずだ。だけど、彼は試合後に流れたあらゆる噂を聞いて、大きな決断を下すことはないと思う」
 
 当時のルイス・ファン・ハール監督との軋轢からバルサを退団した過去があるリバウドは、さらにこう続けている。

「間違いなくメッシはバイエルン戦の結果と2019-20シーズン全体の内容にひどく傷ついたと思う。だけど、バルセロナには感謝しているはずだ。彼の人生はあの街で形成されてきたし、いつかサッカーを辞めたとしても、あの街に住み続けるはずだからね。

 だから、彼がメディアで言われているようにすぐに退団したいなんて考えてはいないと思う。バルサの理事会と話し合ったうえで決断する。これはあくまでメッシの長年の貢献と人格を考慮した私の意見にすぎないが、彼がクラブと話し合いをせずにバルサを去るなんてことはありえない」

 偉大な先達の見立て通り、メッシがバルセロナを離れることはないのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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