インテルが難敵シャフタールに圧巻の完封劇! 怒涛のゴールショーで22年ぶりのファイナル行きを掴む【EL】

2020年08月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

コンテの策が見事に的中!

したたかな試合運びでシャフタールを寄せ付けなかったインテルがファイナルへの切符を掴み取った。 (C) Getty Images

 現地時間8月17日、ヨーロッパリーグ(EL)準決勝のインテル対シャフタールがドイツ・デュッセルドルフのメルクル・シュピール・アレーナで行なわれた。

 試合は立ち上がりから、やや自陣に引いて構えるインテルに対して、ポゼッションを高めて主導権を握りにかかるシャフタールという構図で進む。

 あえてボールを持たせるスタンスを取ったインテルは、ゴール前には2ラインを並べ、局面で激しい肉弾戦を演じ、相手に決定機を作らせない。そして、狙いすました速攻で均衡を破るのだ。

 19分、相手GKピアトフのビルドアップのパスをカットしたバレッラが左サイドに持ち込んでクロスを供給。これをL・マルティネスがドンピシャのヘディングシュートでねじ込んだ。

 相手の攻勢を逆手にとった狙い通りのカウンターから先手を取ったインテルは、なおも堅守速攻のスタンスを貫く。

 かたやシャフタールは、思うようにくさびのパスを敵陣へ通せずに、眼前に立ちはだかる青い壁を崩せない。結局、61%もボールを保持しながら、チームの売りである破壊力抜群の攻撃陣は抑え込まれたまま、前半を終えた。
 
 試合前の会見で「決勝に行くためには、血と汗と涙を流す必要がある」と力説したコンテ監督の綿密なプランが的中し、シャフタールの攻撃を封じたインテルは、後半も自陣で構えながら、L・マルティネスとルカクの2トップを起点にしたカウンターをしたたかに狙い続ける。

 そして、狙い通りに時間を消化したインテルは、64分に追加点をもぎ取る。ブロゾビッチの蹴った右CKからの絶妙なボールをダンブロージオがヘディングで叩き込んだ。

 リードを広げたインテルは、74分に再びカウンターからL・マルティネスがダメ押しの3点目をもぎ取ると、その4分後にはルカクがエバートン時代も含めたEL10試合連続となるゴールをゲット。さらに83分にもベルギー代表FWが強烈な一撃をねじ込んで、趨勢を定めた。

 最後までシャフタールに何もさせない完璧な試合運びで、5-0と勝利したインテルは、前身のUEFAカップ時代に大会を制した1997-98シーズン以来となる決勝へ駒を進めた。

 なお、インテルとセビージャが対戦する今シーズンのファイナルは、現地時間8月22日にドイツ・ケルンのラインエネルギーシュタディオンで開催される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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