【湘南】「チームとして受け止めないといけない…」2000年生まれ、19歳GK谷晃生が漂わせる守護神の風格

2020年08月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

リーグ戦ここ4試合連続で先発フル出場の谷

リーグ戦4試合連続でスタメン出場を果たしている谷。写真:田中研治

[J1・9節]広島1-0湘南/8月9日(日)/エディオンスタジアム

 終始広島にペースを握られた試合だった。しかし20本ものシュートを浴びても最少失点に抑えた粘り強さは今後のチームの糧となりそうだ。なかでも抜群の反応と、最適なポジショニングでゴールを死守し、ビルドアップにも貢献したGK谷晃生の存在が目立った試合だった。

 試合後に人一倍悔しい表情を見せていた谷はインタビューに応じ、冷静にこう語った。

「単純に負けてしまったことと、今9節で1勝しかできていないという事を考えると、チームとしてしっかりと受け止めて、次に向かってやっていかなければいけないなと思っています。前線からプレッシャーに行く時間帯と、しっかりとブロックを作って、入ってきたところを奪っていくという切り替えをもっと徹底してやっていかなければいけない」
 
 今季ガンバ大阪から期限付きで加入している東京五輪代表候補のGKは、第6節の鹿島戦で初出場を飾ると、そこからリーグ戦4試合連続でスタメン。この試合でも至近距離からのレアンドロ・ペレイラや、森島司のシュートをセーブするなど、好守を連発した。

「自分のプレーも良かったのかなとも思いますけど、結果0-1で負けてるんで。そこはしっかりと受け止めたいと思います。1失点して負けているというとこが全てなので。自分のプレーがチームの結果でもあると思うので、まだまだ課題もいっぱいある、そこを受け止めてさらに良くしていければと思います」

 出場機会を増やすごとに頼もしさが増している印象だ。この試合では、東京五輪世代のライバルGKのひとり、大迫敬介との対戦ともなった。そのことを聞かれると、「特に意識してないですね。いつも通りやっただけです」と語る。

 1失点は喫したものの、気持ちを切らさず最後までゴールを守り続け、最後は相手ゴール前まで上がるなどチームを鼓舞し続けた19歳の姿はまさに守護神と呼ぶにふさわしかった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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