ドイツの絶対王者が圧巻ゴールショー! バイエルンがチェルシーの“ミラクル”を許さずに2年ぶりの8強進出【CL】

2020年08月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

早々に対決の行方を決する

レバンドフスキの先制点であっという間に試合の趨勢を定めたバイエルンが、8強に駒を進めた。 (C) Getty Images

 現地時間8月8日、チャンピオンズ・リーグのラウンド・オブ16の第2レグが行なわれ、ミュンヘンでバイエルンとチェルシーが対戦した。

 新型コロナウイルスによる中断の約5か月前にスタンフォード・ブリッジで行なわれた第1レグをバイエルンが3-0と圧勝していた同カード。そのリマッチは、ドイツの絶対王者が早々に対戦の行方が決する。

 10分、相手の最終ラインの背後に抜けたレバンドフスキが相手守護神カバジェロと交錯。一度はオフサイドとなるも、VAR判定の末にPKに覆ると、これを背番号9が冷静に沈めた。

 完全に主導権を握ったバイエルンは、24分に突き放す。ショートカウンターからバイタルエリア付近中央でボールを受けたレバンドフスキが敵エリア内でラストパス。これを受けたペリシッチが、ダイレクトでゴール右下隅へねじ込んだ。

 ドイツ王者の猛攻を前に為す術がないチェルシーは、28分にハドソン=オドイが狙いすましたシュートでゴール右隅を射抜くも、VAR判定の末にオフサイドを取られて得点を取り消されてしまう。

 幻と消えたものの、これをきっかけに攻勢を強めたブルーズは、前半終了間際の44分にようやく1点を返す。敵エリア内へのクロスを相手守護神ノイアーが弾いたボールをエイブラハムが押し込んだ。
 
 やられっぱなしでは終われないアウェーチームが意地を見せて迎えた後半も、試合の主導権はホームチームにあった。チアゴを中心にゆったりとしたパスワークで相手を引き出しては、鋭いくさびを前線へとつけてテンポアップし、相手守備陣を翻弄する。

 60分を過ぎたあたりから、疲労によって運動量がガクッと落ちたチェルシーを尻目に、ワンサイドゲームを展開したバイエルンは、危なげなく時間を浪費。70分には累積警告が蓄積しているチアゴとキミッヒを下げ、ベスト8を見据えた交代策を敷く余裕も見せた。

 さらに76分に途中出場のトリソ、83分にレバンドフスキが決めて、圧巻のゴールショーを展開したバイエルンは、"メイクミラクル"を起こそうともがいたチェルシーを4-1で撃破。アグリゲートスコアも5-1と大差をつけて、17-18シーズン以来となるベスト8に進出した。

 なお、バイエルンは、ポルトガルのリスボンで開催されるベスト8で、ナポリを破ったバルセロナと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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