福岡のMF前寛之がコロナ陽性判定。関係者45人にPCR検査を実施し次節甲府戦開催に備える

2020年08月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

8月2日の大宮戦は試合直前で中止になっていた

今季水戸から福岡に加入した前寛之。(C)J.LEAGUE

 アビスパ福岡は8月3日、クラブの公式ホームページでMF前寛之が新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出たことを報告した。2日にJリーグの公式検査で陽性の可能性が高い旨を伝えられ、翌日に保健所の指導のもと再度検査。その結果陽性が確定した。

 なお、福岡ではチームの安全を担保するため、チーム関係者45名を対象にPCR検査を実施。検査結果の公表も行なうとしている。

 クラブは、前の状態や行動履歴に関して次のように声明を出している。
「前選手は現在無症状ですが、今後も医療施設にて経過観察となる見込みです。直近2週間の行動履歴は、練習以外、自治体等から発せられる懸念先への行動はありませんでした。感染経路はわかっていません」

 また福岡では7月27日にクラブスタッフにコロナ陽性者が出たことを公表していた。今回のケースとの関係性については、「先日7月27日にクラブスタッフの感染が判明した際に実施したPCR検査での陽性反応はなく、体調管理システムおよび練習前や試合日に行なっている検温でも、目立った異常はありませんでした」とのこと。

 コロナ陽性が確定するまでの経緯は以下のようになっている。
 
7月27日(月)体温36.7℃、クラブ独自のPCR検査を受け陰性。チームトレーニング参加
7月28日(火)体温36.6℃、チームトレーニング参加
7月29日(水)体温36.7℃、第8節愛媛FC戦に出場
7月30日(木)体温36.4℃、チームトレーニング参加
7月31日(金)体温36.5℃、Jリーグ公式検査で検体を採取。チームトレーニング参加
8月1日(土)体温36.5℃、チームトレーニング参加、チームバス、飛行機にて大宮へ移動
8月2日(日)体温36.2℃ 新型コロナウイルス陽性の可能性が非常に高いとの連絡を受け、ドクター管理の下、チームバスとは別車両にて、受入れ先の神奈川県内の医療施設へ移送
8月3日(月)神奈川県内の医療施設にてPCR検査を受け、17:30頃に陽性判定

 Jリーグは2日に予定されていたJ2第9節の福岡対大宮アルディージャ戦を「福岡の選手にコロナ感染陽性の可能性が非常に高い選手がいる」とし、「陽性時の濃厚接触者の特定が困難なため」との理由から直前で中止としていた。

 度重なるコロナ陽性者が出てしまった福岡は今後、再度行なったPCR検査の結果次第となるが、管轄保健所の指導のもと施設の消毒、選手スタッフの体調管理等、改めて万全の対策を講じた上でチームトレーニングを再開する予定。8月8日ホームのベスト電器スタジアムで開催予定のJ2第10節のヴァンフォーレ甲府戦実施に向け、準備を進めていくという。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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