10年後にはJ1優勝争いを! FC今治、「リスタートカンファレンス」で岡田オーナーが決意!

2015年02月24日 寺下友徳

元U-17代表監督の吉武氏がスタッフ入り。

背中スポンサーに入った株式会社LDH所属のEXILE・白濱亜嵐さん(左から2番目)も登場し、新ユニホームをまとう。

 2023年に「地域住民が集う場」としての2万人規模複合施設付きスタジアムが完成。2025年、経営規模25億円でJ1及びACLでの優勝争い。そして将来的には「岡田メソッド」の確立によって、日本代表のスタメンに4~5名の所属選手が名を連ねる――。クラブが10年計画で打ち出した驚愕のプランの詳細が、ついに明らかにされた。
 
 昨年11月に元日本代表監督の岡田武史氏が新オーナーに就任した四国リーグ所属・FC今治のリスタートカンファレンスが2月23日、愛媛県今治市玉川町にある「グリーンピア玉川」で開催された。
 
 このイベントは岡田オーナー自らのプレゼン形式で進行。同オーナーからは「自由から自由を作るのでなく、共通認識を打ち破る形を作る」プレーモデルを段階的に、かつPDCAサイクルで創り上げる「岡田メソッド」を国内外にパッケージ輸出する構想や、そのコントロールタワーとなるメソッド事業本部に、元U-17日本代表監督の吉武博文氏を本部長として迎えることをはじめ、豪華指導陣が名を連ねるなど、次々と驚きの発表がなされた。
 
 そしてユニホームパートナーとして、超人気ダンス&ボーカルユニット「EXILE」のプロデューサー・HIROこと五十嵐広行氏が代表取締役を務める株式会社LDHが背中に、三菱商事株式会社が左袖に、それぞれ新規スポンサーで入ることを発表。
 
 加えてこの日は、スペシャルゲストとしてEXILEの白濱亜嵐さん(愛媛県松山市出身)が村上水軍の旗・家紋と海の群青をイメージしたエンブレムを左胸にあしらった新ユニホームをまとって壇上へ。その姿に、会場の興奮も頂点に達した。
 
 なお、現時点ではクラブロゴが入っている胸スポンサーは「世界的な国内のトップ企業と、契約の最終段階に入っている」(岡田オーナー)という。これに伴い2015年の経営規模も、矢野将文アドミニストレーション事業本部本部長・経営企画室室長によれば、昨年の5000万円から約2倍超増の1億数千万円となる見込みだ。
  かくして「地方のJクラブが縮小スパイラルにあるなか、新しいものを提示し、地方創生につなげていきたい」という岡田オーナーの強い意気込みが示された豪華絢爛なカンファレンスを終え、FC今治はいよいよ大海原に漕ぎ出した。
 
 まず、最初のターゲットは白濱さんも来場を匂わせた4月12日の四国リーグホーム開幕戦となる。広島、岐阜などを率いた木村孝洋監督の下、トップチームは昨季JFL後期で優勝した佐川印刷SCの主軸であるCB中野圭など精鋭26選手を揃えた。至上命題の新生初年度でのJFL昇格へ、その基盤となる「岡田メソッド」をいよいよ満天下に示していく。
 
取材・文・写真:寺下友徳(フリーライター)
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