【鹿島】「毎試合たくさん考えた」やるべきことが整理された土居聖真の2戦連発弾に期待

2020年07月31日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

監督の戦術と個々の“色”を「織り交ぜながら、やっていかないと」

前節のFC東京戦では、チームを敗戦から救う値千金の同点弾。「これを続けていかないと」と意気込みを口にする。(C)KASHIMA ANTLERS

 You Tubeの『鹿島アントラーズ公式チャンネル』で7月30日にアップされた動画に登場した土居聖真が、チームの現状について自身の考えを述べる場面があった。

「選手個人に"色"はありますし、そこがあってからの監督の戦術だったり、目指しているところがあるのかなと。それがちょっと逆になっちゃっているのかな」

 翌日のオンライン取材に応じた土居に、このコメントについて改めて訊いてみた。

「個人としてもそうだけど、監督が代わって、試合に使ってもらえるように監督が求めていることをしようとするのは当たり前のこと。だけど、それにとらわれすぎて、個人の本来の特長だったりが制限されていた選手もいたと思う。

 それを徐々に、監督が目指しているサッカーと、個々が持っている良いところを織り交ぜながら、やっていかないと。やっぱり、今ずっと結果が出ていないので。

 監督の目標はもちろんあるけど、それにとらわれすぎずに、球際のところだったり、自分が得意とするプレーをまず表現できないと、そこにたどり着けない。それはここ数試合で、さらに強く感じたことだった。まず、ベースとしてやるべきことをやらないと」
 
 土居本人としても、ここまで悩んだ時期はあったようだが、視界は少しずつ開けてきているようだ。

「毎試合、たくさん考えたし、毎回整理もしているので。いきなりこう、グンと良くなるかは分からないけど、この間は得点としてその成果が生まれた。これを続けていかないと」

 前節のFC東京戦では、1-2の状況で途中出場すると、遠藤康からの浮き球のパスに反応し、鮮やかなボレーシュートを叩き込んだ。待望の今季初ゴールは、チームを敗戦から救う値千金の同点弾となった。

 このゴールをきっかけに、さらに調子を上げていきたい。次節はアウェー大分戦。「決め切るところが大事になってくる。チャンスがひとつでも、それを決め切るところにフォーカスしていく」と意気込みを口にする背番号8の2戦連発弾に期待したい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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