米女子チャレンジカップ準決勝で川澄奈穂美と永里優季の“盟友”対決が実現するも…

2020年07月22日 高校・ユース・その他

「ピッチでバチバチしたかったけど、こればかりは仕方ない」

準決勝で対戦する、川澄(左)と永里(右)。(C)Getty Images

 アメリカ女子サッカーリーグ(NWSL)のチャレンジカップは、現地時間7月22日に準決勝の2試合を開催。そのうちの1試合では、川澄奈穂美が所属するスカイ・ブルーFCと、永里優季が所属するシカゴ・レッドスターが対戦する。

 今季のNWSLは新型コロナウイルスの影響により、ユタ州を舞台に6月27日からの約1か月間という短期集中型で、リーグ優勝を決めるチャレンジカップを開催。本来の24試合を4戦のみにしたレギュラーシーズンと、全9チームのうちの上位8チームによる一発勝負のトーナメントによって争われている。ただし、新型コロナウイルス陽性者が出たオーランド・プライドが出場辞退したため、レギュラーシーズンも含めて結局8チームで争われることとなった。

 川澄の所属するスカイ・ブルーFCはレギュラーシーズンを7位で終えた。その後のプレーオフ1回戦では、横山久美が所属するワシントン・スピリットと対戦し、スコアレスから突入したPK戦の末4-3で準決勝に勝ち上がった。川澄は5試合全てで先発フル出場し、1得点を記録している。

 対する永里のシカゴ・レッドスターはレギュラーシーズン6位。プレーオフ1回戦では、籾木結花が加入したOLレインと対戦し、こちらも同様に0-0からのPK戦を4-3とモノにして勝利を収めた。
 
 しかし、永里は2試合に出場したものの、怪我の為その後は出場できず、7月21日に自身のインスタグラムを更新すると、以下のようにその状況を綴った。

「この大会で怪我をして以来、チームの写真を撮っています。私は長い間趣味がありませんでした。 でも今は、絵を描くこと、音楽、そしてカメラが趣味であることがわかりました。まだカメラのスキルは学んでいますが、写真を撮ることは私を楽しくします。また、私の写真が気に入ってもらえたときはとても幸せです。今のところ、チームのためにフィールドで何もすることはできませんが、チームがフィールド外でできることはたくさんあると思います」

 なでしこジャパンでは2011年の女子ワールドカップ優勝、翌年のロンドン五輪銀メダル獲得と多大な貢献を果たしてきた川澄と永里。コロナ禍では二人でオンライントークイベントも開催するなど盟友と呼べる間柄だ。準決勝での対戦を心待ちにしていた川澄は、7月22日に更新した自身のブログで心境をこう書き記した。

「残念ながらナガはケガで離脱中。ピッチでバチバチしたかったけど、こればかりは仕方ない。当ったり前ですが勝つことしか考えていません」

 多くの日本人対決も実現した今季のNWSL。優勝するのは果たして――

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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