「輝きがあった!」アーセナル戦で存在感を誇示した南野拓実を海外メディアが絶賛「生き生きとした表情を…」

2020年07月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

カンフル剤となった南野

これまで以上に貪欲で、アグレッシブなプレーを披露した南野は一定以上の評価を受けた。 (C) Getty Images

 現地時間7月15日、プレミアリーグ第36節が開催され、敵地エミレーツ・スタジアムで9位のアーセナルと対戦したリバプールは、1-2と敗戦した。

 自陣で犯した二つのパスミスから失点し、トータルのシュート本数3-24と圧倒的に差をつけながらも相手の堅守に手を焼いて敗れたリバプール。結果、2017-18シーズンにマンチェスター・シティが打ち立てたプレミアリーグ最多勝点(100)を塗り替える可能性も消えた。

 優勝決定後からの目標としていたであろう大記録の更新を果たせず、文字通りの痛恨の敗戦を喫したレッズにあって、小さくない輝きを放ったのが、南野拓実だ。

 60分からロベルト・フィルミーノに代わって送り出された日本代表FWは、30節のエバートン戦以来となる30分以上のプレー機会を得ると、溜め込んだ鬱憤を晴らすかのように躍動。投入間もない62分には、相手CBダビド・ルイスを振り切って惜しいシュートを放った。

 惜しくも目に見える結果こそ残せなかったものの、閉塞感のあったチームのカンフル剤ともなった南野には、地元メディアも一定以上の評価を与えている。
 
 地元紙『Liverpool Echo』は、アーセナル戦の採点記事において、南野にチーム全体で2番目に高い「7」を付けたうえで、寸評のなかで「投入直後にシュートをお見舞いし、リバプールにエネルギーを注入した」と絶賛。さらに同紙は別の記事でこうも綴っている。

「この試合のタクミ・ミナミノのパフォーマンスには輝きがあり、エネルギッシュさと優れたゲームビジョンがあった」

 また、海外メディアも南野のアグレッシブさに賛辞を送っている。アメリカのスポーツ専門局『ESPN』の採点記事では、やはり地元紙と同じように「7」をつけ、「61分からフィルミーノと交代で出場し、生き生きとした表情を見せた。リバプールに新たなエネルギーを入れた」と称えた。

 これまでにあまり見られなかった積極的にシュートを狙い、ボールに絡む動きを何度も見せた南野。目に見える結果こそ残せなかったものの、アピールには成功したと言えるだけに、現地時間7月22日に開催されるチェルシーとの今季の本拠地最終戦の起用法に注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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