【神戸】新たなパートナーと躍進を誓う若きCB

2015年02月19日 本田健介(サッカーダイジェスト)

岩波「自分のところでどれだけ奪えるかが大事に」

今季から背番号を5を担う岩波。チームの主軸としての活躍が求められる。

 ネルシーニョ監督を招聘し、クラブ初のタイトル獲得を目指す神戸。渡邉千真、安田理大ら即戦力を補強し、パワーアップに成功したチームのなかで、最終ラインのキーマンになりそうなのが新たに背番号5を背負う岩波拓也だ。
 
 新シーズンに向けたトレーニングでは随所に果敢なディフェンスを披露している。その背景にはネルシーニョ監督から求められる「前への意識」があるという。
 
「守備面で昨季と違う点は(相手の)FWが中盤に引いても付いていき、自分で潰すという点です。ボランチの横まで出て行くこともありますし、今までは受け渡していた部分も自分で潰す。今年はどんどん前にボールを取りに行く守備が特長ですね。そこを監督に一番求められています」
 
 もともと高いフィード能力を持つ岩波が、より前でボールを持てれば、それはチームの大きなチャンスへとつながる。その点は本人も理解しており「高い位置でボールを奪えれば、良い攻撃に移れます。自分のところでどれだけカットできるかは大事になってくる」と力強く語る。
 
 また、注目なのはCBを組む可能性が高い新たな相棒、高橋祥平の存在だ。今季、大宮から加入した新戦力について岩波は「最初は怖いイメージだったんですが、慣れてきたら結構可愛いです(笑)。歳も近いし、仲が良いのでやりすい部分がある」と語る。
 
 その高橋とはプライベートでも一緒に過ごす時間が長くなっているという。
「子どもが可愛いんですよ。何回か会ったことがあって。意外と良いパパですよ。見た目と車はヤンキーですけど(笑)」
 
 昨季はシーズン序盤にレギュラーとしてチームの躍進を支えるも、後半戦はベンチを温めることが少なくなかった。その分、今季に懸ける想いは強い。リオ五輪を目指すU-22代表の主力も務めるためハードなスケジュールも強いられるが、指揮官から求められる新たなスタンス、そして新たな相棒とともに光り輝く準備は着々と進んでいる。
 
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