「ジダンの下での成長を第一に…」パリSG行きは消滅!? 天井知らずで評価を高める久保建英の獲得候補は?

2020年07月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

400万ユーロのサラリー補填を条件に提示するも…

シーズン終盤で存在感を高めている久保。その動向を欧州のメガクラブも熱心に追い続けている。 (C)Mutsu FOTOGRAFIA

 久保建英への評価は、まさに天井知らず、だ。

 昨夏にレアル・マドリーからマジョルカに期限付きで入団した久保は、1年目のラ・リーガで32試合に出場して4ゴール・4アシスト。現地時間7月9日に開催されたラ・リーガ第35節のレバンテ戦では、残留に望みを繋ぐシーズン4点目をマークするなど、とりわけ中断前後のパフォーマンスは圧巻だ。

 地元メディアからの賛辞も集まっている日本サッカー界の至宝は、もはやメガクラブ垂涎の存在でもある。そんな中、フランスメディア『SPORT』は、「"日本のメッシ"は、パリSGに対してNOと言っている」として、パリ・サンジェルマンが久保の獲得レースから離脱したことを伝えた。

「パリSGは、チームのクオリティーを維持するために来シーズンの戦力補強を模索し続け、日本代表のクボ獲得を望んでいたが、日本人はその希望に賛同しなかった。スポーツディレクターを務めるレオナルドはここ数か月に渡って、マジョルカに貸し出されている日本人のパフォーマンスに視線を送っていたが、それも実ることはなかった」
『SPORT』によれば、パリSGは買い取りオプションを含めた年間400万ユーロ(約4億8000万円)のサラリーの支払いを提示したものの、「『ジダンの下での成長』を第一目標に考えている」という本人が興味を示さなかったようだ。

 記事は、「この逸材については2億5000万ユーロ(約300億円)の契約解除金が設定されており、買い取りは事実上不可能となった」と綴っており、少なくともパリSGに完全移籍をする可能性は消滅したと見ていいだろう。

 とはいえ、3つのEU圏外枠が埋まっている"保有元"マドリーの都合から、久保は来シーズンもレンタルが濃厚だ。そのため、買い出しを希望しているクラブは、少なくない。スペイン国内ではポールポジションにいるともされているレアル・ソシエダやベティス、国外ではミランやアヤックス、セルティックなどが関心を示していると報じられている。

 シーズン終了が迫るなか、日本の超逸材は、どこに新天地を求めるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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