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2020年07月21日 サッカーダイジェスト編集部

Jリーグ27年間の歴史を振り返ろう!

 なぜ日本人はシュートが下手だと言われるのか?

 関西国際大学の坂本康博総監督(大阪体育大学名誉教授)は指導の質に問題があると指摘する。

「シュートが外れると、テレビの解説では『シュートが外れました。相手が寄せてきましたからね』で終わりますが、実際には、ボールを受けるまでの予備動作、さらにシュートのフォームを見る必要があります」

 日本では蹴る時は軸足を強く踏み込んで蹴れ。蹴り足のヒザから下をシャープに振れと指導する。これは軸足を強く踏み込めば、蹴り足をそれほど触れなくても強いシュートを打てるし、膝から下をシャープに振れば大振りにならないからだろう。

 だが、サンフレッチェ広島のフィジカルコーチを務める池田誠剛氏は「大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)はブレーキをかける作用を持つ筋肉。軸足を強く踏み込めば走ってきた勢いに急激にブレーキをかけることになる」とこの指導に疑問を呈していた。

 坂本総監督も選手の軸足を見て「あぁ」と叫び、シュートが外れるのを予期していた。
かかとから強く踏み込むと、身体にブレーキがかかった状態になり、蹴り足がボールに当たった後のフォロースルーが乱れる。その結果、シュートが浮いてしまう。
 
 では、どのようなシュートをすべきか。池田氏がこう語っていた。

「世界のトップレベルの選手を見ると、お尻の下からハムストリング(太ももの裏側の筋肉)にかけて非常によく発達しています。これは彼らが大腿四頭筋とは反対に身体を加速させる筋肉を使ってボールを蹴っているからです。ロベルト・カルロスのFKは典型的でしょう。長い助走距離から最大限に加速して走り抜けるような蹴り方を見せられると、その違いを痛感させられます」

 池田氏の「走ってきたスピードを殺さずにボールを押して、フォロースルーで運ぶように」というシュート理論がスタンダードになってほしい。

 そういう意味も含めて『Jリーグ メモリーズ&アーカイブス』というDVDをプロデュースした。これはJリーグ27年間の歴史で生まれたスーパーゴールを収録したもので、池田氏や坂本総監督が推奨している「走ってきたスピードを殺さずにボールを押して、フォロースルーで運ぶように」というシュートを打つスターたちを抜き出してもいる。

 ワールドカップの得点王に輝いた後、インテルミラノを経てジュビロ磐田でピーク終盤を過ごしたスキラッチのボールを貰うまでの予備動作とシュートフォーム。ブラジル代表のキャプテンとして、選手のハイライト時代を磐田でプレーしたドゥンガのパワフルなFK。同じくブラジル代表として世界最高の右サイドバックと世界から称賛された鹿島アントラーズのジョルジーニョのキックからは、日本人に必要なシュートフォームが詰め込んである。

文●石井紘人(targma_fbrj
https://twitter.com/targma_fbrj?s=20
『Jリーグメモリーズ&アーカイブス』
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