「口の利き方は気をつけた方がいい」強盗被害に遭ったリベリの“赤裸々発言”にフィオファンが苦言

2020年07月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

被害者であるリベリがなぜか…

フィオレンティーナでスターとして君臨しているリベリだが、サポーターたちとの溝は深まっているかもしれない。 (C) Getty Images

 フィレンツェにやってきたスターが揺れている。

 現地7月6日、全国紙『Gazzetta dello Sport』など複数のイタリア・メディアは、フィオレンティーナの元フランス代表MFフランク・リベリの自宅が空き巣被害に遭ったことを伝えた。

 前日のパルマ戦(2-1でフィオレンティーナが勝利)の遠征から戻った際に被害に遭ったというリベリ一家。事件発生当時、家族は不在で暴行被害には遭わなかったが、夫人の下着や金品などを盗まれ、本人は怒り心頭だ。元フランス代表の名手はSNSで「ミュンヘンで長年を過ごしてから、キャリアを続けようと決めた国だ。それが、これだよ……」と嘆いた。

「ズボンをおろされ、裸にされたような気分で、心が乱れる。これは受け入れられない!妻と子どもたちはミュンヘンで安全だ。でも、これでどうやって落ち着いていられる?どうやって、ここで居心地よくいられるというんだ?」

 さらにリベリは、「自分が追っているのは大金じゃなく、ひとつのボールだ。それが自分の情熱だからだ。だけど、たとえ情熱があろうと、何よりも家族が優先される。僕たちは、自分たちの幸せのために必要な決断を下す」と2021年6月の契約満了を前にした退団も感じさせるコメントを綴った。
 
 卑劣かつ心ない悪人による犯行であり、リベリとその家族には何の非もない。だが、クラブ屈指のスターである彼の赤裸々な発言を、一部のサポーターたちは快く思わなかったようだ。

 イタリア紙『Il Giornale』で、フィオレンティーナのウルトラス(熱狂的なサポーター集団)は、以下の声明を発表した。

「親愛なるフランクへ。我々はあなたのショックを理解しているが、フィレンツェについてそう話す前に、口のきき方に気をつけた方がいい。ここがメデジン(コロンビア第2の都市)ではないことなどは分かっているでしょう。

 豊かな人々はどこにいても盗まれるものである。しかし、幸運なことに、家に警報装置も付けられる、警備員も雇うことができる。我々貧しい労働者はそれに比べ、より盗みの被害に遭っている。そして、聖ラウレンティスのように、静かにそれを受け入れるしかない」

 この声明に対して、リベリはいまだ反応していないが、果たして、何を想うだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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