【柏】昨季J2で15得点の仲間隼斗、10年ぶりの日立台で示した存在感と今後への自信

2020年07月05日 鈴木潤

U-15からU-18までの6年間を柏アカデミーで過ごした

今季岡山から10年ぶりに柏に帰ってきた仲間。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ2節]柏0-1FC東京/7月4日(土)/三協F柏

 78分、瀬川祐輔との交代で、今季新加入の仲間隼斗がピッチに投入された。1点のビハインドで、しかも退場者を出して数的不利という難しい状況下である。ネルシーニョ監督は昨季のJ2で15得点をマークしたアタッカーに期待を託した。

 見せ場は交代直後に訪れた。80分、左からカットインで侵入すると、ゴール右ポストをかすめる際どいシュートを放った。

 U-15からU-18までの6年間を柏アカデミーで過ごした仲間は、当時から攻撃も守備も常に全力でプレーをするハードワーカーだった。その持ち味は10年が経った今でも変わることはない。

「自分は与えられた時間、与えられた場所で攻撃も守備も100%でプレーをすることが持ち味」「最後の50センチ、最後の1センチまで寄せる。そういう細かい部分まで勝利の欲を出していきたい」仲間は自らのプレースタイルをそう言い切る。

 ただ、勝利や得点という目に見えた結果を求める貪欲さは、この10年間ではるかに増した。勝たなければ評価はされない。勝つためには得点を決めなければいけない。その意識が、昨季の岡山で15得点という記録となって表われたのだ。
 
 今回の再開を迎えるにあたり、ネルシーニョ監督は「新加入選手のポジション、どの選手がどれくらいできるのかも含めて、それぞれの役割を整理することができた」と新加入選手の見極めに目を光らせていた。指宿キャンプでは一度もAチームに入れず、2月の開幕戦でもメンバー外となった仲間だが、6月の準備期間のアピールがネルシーニョ監督の目に留まり、メンバー入りを勝ち取った。

 黄色のユニホームを着て立つ日立台のピッチは、2010年12月のJユースカップ2回戦以来、約10年ぶり。柏アカデミー出身の仲間にとって、そこは特別な場所である。

「日立台は特別です。あのサポーターを沸かせられる選手になれれば、もっと上の選手になれると思っています」

 この試合がリモートマッチではなく、従来どおり柏サポーターがスタンドを埋め尽していたならば、果敢に狙ったシュートを含めて、12分間の出場時間で仲間が繰り出したプレーの一つひとつは、間違いなくスタンドを大いに沸かせたはずだ。

 結果を残せず、チームも0−1で敗れてしまったが、ネルシーニョ監督も「良い連係を見せ、そこからの攻撃でチャンスをいくつか作れた」と仲間を含めた交代後の攻撃陣のプレーには一定以上の評価を与えた。

 Jリーグはこの先、ハードな連戦に突入する。常に100%の全力プレーを身上とし、結果に強くこだわる仲間がさらに存在感を誇示するのは、タフさが求められるここからだ。

取材・文●鈴木 潤(フリーライター)

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