レバンドフスキが圧巻のドッペルパック! バイエルン、難敵レバークーゼンを寄せ付けずに2季連続2冠達成

2020年07月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

試合巧者ぶりを発揮した絶対王者

試合巧者ぶりを発揮したバイエルンが通算20度目のDFBカップ制覇を成し遂げた。 (C) Getty Images

 現地時間7月4日、ベルリンのオリンピア・シュタディオンでDFBカップの決勝が開催され、バイエルンとレバークーゼンが対戦した。

 大会連覇を目指すバイエルンと27年ぶりの以来の戴冠を目指すレバークーゼン。互いに攻撃サッカーが魅力の両雄のマッチアップは、序盤からアグレッシブなボールの奪い合いが続いたなかで、ディフェンディングチャンピオンが均衡を破る。16分、敵ゴールほぼ正面から20メートル付近の位置で得たFKを名手アラバが直接沈めた。

 幸先よく先手を取って流れを掴んだバイエルンは、勢いが下火になる前に追加点をもぎ取る。24分、敵陣でボールをカットしたところから速攻に転じると、キミッヒがスルーパスを供給。これに抜け出したニャブリが一気にエリア内まで持ち込んで右足一閃。鋭い一撃をゴール左隅へとねじ込んだ。

 2点をリードのビハインドを背負ったレバークーゼンは、19歳の逸材MFハベルツを起点に組み立てからバイエルンの牙城を崩しにかかったが、ファイナルサードでの仕掛けを王者の守備陣にことごとくいなされ、ほとんどチャンスを生み出せずに前半を終えた。

 後半もバイエルンは主導権を渡さない。ハーフタイムにデミルバイとフォラントという攻撃的カードを同時に切って、反撃を狙うレバークーゼンを寄せ付けずに、時間を巧みに消化していった。

 そして、バイエルンは58分にエースの一撃で突き放す。自陣からのロングボールを巧みにトラップしたレバンドフスキが、敵ゴールまで25メートルの位置からミドルシュート。この意表を突いたショットが、相手GKフラデツキーがミスを誘って、ボールはゴールへと転がり込んだ。
 
 点差を広げられてしまったレバークーゼンだったが、63分に一矢報いる。右CKからデミルバイが蹴り込んだ絶妙なボールに、S・ベンダーがダイビングヘッドで合わせて押し込んだ。

 主将のゴールで息を吹き返したレバークーゼンは一転して攻勢を強め、65分にハベルツがカウンターから相手ゴールを脅かしたが、狙いすましたシュートが枠に飛ばずに決め手を欠いた。

 守勢に回って逃げ切りを図るバイエルンと追い上げるレバークーゼンの攻防戦が続くなかで、バイエルンが趨勢を定める。終了間際の89分にショートカウンターからレバンドフスキが自身2点目をゲットした。

 それでも食い下がるレバークーゼンは、ラストプレーで獲得したPKをハベルツが決めて点差を縮めたものの、結局、試合は4-2で終了。今シーズンにブンデスリーガ8連覇を達成したドイツの絶対王者が、昨シーズンに続いてDFBカップも手中に収めた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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