評価急上昇の久保建英はマドリーに復帰できるのか?「EU圏外枠」を巡る争いをスペイン紙がレポート「3枠を5人で…」

2020年07月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

ジダン監督は対戦後に「クボは良かった」

レンタル先のマジョルカで声価を高めている久保。(C) Getty Images

 レアル・マドリーからマジョルカにレンタル中の久保建英は来シーズン、どのクラブでプレーするのか。ここ数試合の印象的なパフォーマンスによって評価がうなぎ上りで、その動向は現地スペインでも注目を集めている。

 6月24日に行なわれた保有元のマドリー戦では、"3人抜きシュート"を披露するなど、スター軍団を相手に堂々たるプレーを披露。試合後、敵将のジネディーヌ・ジダンは「クボは良かった」と語っており、マドリー復帰に向けてアピールになったのは間違いない。

 ただ、やはり来シーズンの帰還は難しいようだ。その最大の理由は「EU圏外枠」の問題。ラ・リーガでは、EUパスポートを持っていない選手は3人しか登録できないが、久保も含め「5人の候補がいる」状況なのだ。

 スペインのデジタル新聞『El Espanol』は6月30日、このマドリーの「EU圏外枠」の来シーズンの見込みについて、レポートしている。
 
 記事によれば、来シーズンも、FWヴィニシウス・ジュニオール、FWロドリゴ、DFエデル・ミリトンという現在「EU圏外選手」として登録されているブラジル人トリオが、その枠を占める見込み。そのため、現在はカスティージャ(Bチーム)でプレーしているブラジル人MFレイニエールと久保は、レンタルに出されるだろうと予測している。

『El Espanol』は、両逸材には様々なオファーが届いているが、マドリーはスペイン国内でのレンタルを希望。その有力候補は、久保はレアル・ソシエダ、レイニエールはバジャドリーだとしている。バジャドリーのオーナーを務めるのは、マドリーでもプレーしたブラジルの英雄ロナウドだ。

 記事は、「マドリーはクボとレニエールを完全に信頼しており、ファーストチームの重要なパーツになるのを期待している」と伝えている。

 今後の見通しとしては、すでにヴィニシウスがスペイン国籍の取得に向けて動いており、完了するのは2021年の初めの見込み。したがって、枠が空くのは、2021-2020シーズンからということになりそうだ。

 もう1シーズン、武者修行に出て、21年夏にマドリーに復帰という青写真――。レイニエールとの争いもあり、もちろん簡単なミッションではないが、久保であればやってのける可能性は十分にある。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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