「本当に泣きたくなる…」物議を醸す後半AT投入にグリエーズマン弟が激怒! バルサ指揮官に嘆きツイート

2020年07月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮官は「謝罪をするつもりはない」

昨夏にバルサに加入したばかりのグリエーズマン。だが、アトレティコ時代の輝きは失っている。 (C) Getty Images

 リスペクトを欠いた起用法が物議を醸している。

 現地時間6月30日に開催されたラ・リーガ第33節で、3位アトレティコ・マドリーをホームに迎えた2位のバルセロナは、ニ度のリードを奪いながらも、2本のPKで追い付かれて痛恨のドロー。2日後にゲームを行なう首位レアル・マドリーにプレッシャーをかけることができなかった。

 古巣対戦で注目されたアントワーヌ・グリエーズマンは、前節のセルタ戦に続いてまさかのスタメン落ち。勝ち越し点がほしい状況になってもなかなか声が掛からず、後半アディショナルタイムにようやくピッチに送り出される"屈辱的な交代"を命じられた。

 試合後、キケ・セティエン監督は、「状態は良かったが、全員がプレーできるわけではない。(この起用の仕方は)論理的ではなかったかもしれないが、出さないよりはよかった」と話したうえで、「彼とは明日話すが、謝罪をするつもりはない」とキッパリと言い切った。
 
 セルタ戦後には、選手とコーチ陣がロッカールームで口論になったことがすっぱ抜かれたバルサ。そのわずか3日後に行なわれた非情ともいえるこの采配は、大きな話題を呼ぶことになった。

 このグリエーズマンに対する扱いに、家族は煮え切らない想いを抱いているようだ。実弟のテオ・グリエーズマンは、試合中に自身のツイッターで、「……」「2分……」「本当に泣きたくなる」と投稿した。

 この問題のツイートは、すでに削除されているものの、バルセロナに拠点を置くスペイン紙『Mundo Deportivo』は、「キケ・セティエンの決断によってほとんどプレー時間を与えられなかったグリエーズマン。その弟は、バルサの指揮官に憤慨することを躊躇わなかった」と報じた。

 モチベーションが高まっていたであろう古巣との対戦で、屈辱を味わったグリエーズマン。今夏の移籍市場で大刷新も噂されるバルサだけに、わずか1年での退団を決断するか可能性もなくはないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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