「勝っても負けても…」“らしさ”の欠如が指摘されるバルサにヒント?イニエスタが語る黄金期の秘訣

2020年07月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

ペップと共に築いた黄金期

シャビ(左)やメッシ(右)といった頼もしいチームメイトたちと共にイニエスタ(中央)はバルサで一時代を築いた。 (C) Getty Images

 結果だけでなく、いかに哲学を貫いているかが求められるクラブ、それがバルセロナだ。

 ジョゼップ・グアルディオラが指揮を執り、シャビやアンドレス・イニエスタらが黄金の中盤を形成し、そしてリオネル・メッシを擁した一時期のバルセロナは、サッカー史に新たな1ページを刻んだ偉大なチームだった。

 イタリア紙『Corriere dello Sport』のインタビューで、当時の中心プレーヤーだったイニエスタは「バルサでプレーしたことは、トップにたどり着く助けとなった。グアルディオラは素晴らしい監督だ」と話している。

 当時のバルサが大きく成功できた秘訣はどこにあったのか。イニエスタは「勝者のチームには、様々な要素がベストのかたちで同居していなければならない」と述べた。

「ペップのようなスペクタクルな監督に導かれて、僕たちは自分たちの才能をベストのかたちで生かし、一緒に成長することができたんだよ」
 
 さらにイニエスタは「僕らはある種のサッカーでその成長を遂げられた。見ていて美しく、だけどそれだけが目的ではないというサッカーだ。多くのトロフィーを獲得したのだからね」と続けている。

「バルサは勝つこともあれば、負けることもあるだろう。でも、いつも自分たちのアイデンティティーを保とうとする。あの黄金期の僕たちと同じアイデンティティーをね」

 グアルディオラが退任して8年――。シャビは引退し、イニエスタは日本にいる。ジェラール・ピケやメッシは33歳になった。近年、「らしさ」の欠如が取りざたされることも少なくないバルサに、以前のような黄金期は訪れるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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