「今年だったら18人に入れなかった」柏の日本代表DF古賀太陽が抱く東京五輪への危機感。リーグ再開に向けては…

2020年07月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「なんとか頑張って三食用意しました」

再開マッチに向けてリモート取材に応じた古賀太陽。※写真は取材中のスクリーンショット

 柏レイソルの日本代表DF古賀太陽は6月30日、全体練習後のリモート取材に応じ、来夏に延期された東京五輪への想いを語った。

「今年開催されていたら自分は18人に入れなかったと思います。延期されたことでアピールするチャンスが増えたと思っている。特に、今年J1で試合ができて、よりアピールになると、僕個人としては延期されて良かった部分もあります」

 コロナ禍での自粛生活では、苦労した面もあったようだ。

「起床も、トレーニングも普段と同じ時間で行なうようにしていました。ただ、一人暮らしではどこまで出来ていたのか不安もあります。それ以上に食事の部分はかなり難しかったです。僕以外の若手もみな気にしていた部分で、包丁もまったく持ったことがないなか、なんとか頑張って三食用意しました。そこは成長した部分かなと」

 そんな21歳は「詳細が決まって、モヤモヤが溶けた感じです。この1か月間良いモチベーションでやれました」とリーグ再開を喜んだ。
 
 その一方で、「トレーニング中でもそうですけど、シュートを打たれるタイミングだったり、間合いだったりは、試合をこなしていかないと研ぎ澄まされない部分なのかなと思います。試合勘を取り戻すのを意識していましたけど、100%まで持っていけているか不安です。再開されてからも個人的に意識していきたい部分です」と本音も漏らした。

 さらに、観客のいない"リモートマッチ"は初めての経験となる。

「声が通りやすいというのは、自分で見た試合でも感じました。そこは普段のリーグ戦に比べてやりやすい部分でもあるのかな。ただ、ホームの日立台は特に観客席と近く、熱気がないのは寂しい。サポーターの後押しを受けて、もう1歩足を踏み出せたり、最後まで走れていた部分もあったと思います。たとえ観客がいなくても常に100%を出し切るというのは意識しないといけない」

 ユース出身で、急成長中のSBは、最後に力強くこう宣言した。

「今は開幕戦と同じくらいドキドキしています。でもそこはポジティブに捉えているところです。本当はサポーターの皆さんと再開したかったというのが正直なところ。あの雰囲気でサッカーができるというのは僕自身やりがいにしているところです。

 ただ、皆さんと戦えるその時まで、画面越しでも見てもらって、応援したいと思ってもらえるようなパフォーマンスを見せたいです。勝つことを一番に考えながら、画面越しでも伝わるようなアツいプレーをみせていきたい」

 リーグ優勝、そしてその先の東京五輪を見据えて、期待のホープはリスタートマッチとなる7月4日のFC東京戦での活躍を誓った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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