【鹿島】小笠原らを温存し、フレッシュなメンバーで水戸に勝利

2015年02月14日 五十嵐創(サッカーダイジェスト)

新加入の高崎が新たなオプションに。

水戸戦(○3-1)のフォーメーション

 毎年恒例のいばらきサッカーフェスティバルが2月14日、カシマサッカースタジアムで行なわれ、鹿島が3-1で水戸を下した。

J1・J2プレシーズンマッチまとめ
 
 鹿島は小笠原や曽ヶ端らベテランに加え、合流間もない金崎もベンチ外。U-22日本代表の植田と豊川、負傷中のカイオも欠場するなど、テスト色の濃いメンバーがスタメンに名を連ねた。
 
 CBに新加入のファン・ソッコが入り、ボランチは高卒ルーキーの久保田、左SBにレンタルバックの鈴木隆。後半開始から新加入の高崎も起用された。そのなかで、特に目についたのが高崎だ。
 
 昨季に徳島で8ゴールをマークしたこのCFは、ロングボールのターゲットになり、サイズを活かしたポストプレーでチャンスを演出した。
 
 象徴的だったのが、71分のプレーだ。高崎がポストプレーで落としたボールを柴崎がフォローし、前線の中村へ。最終ラインの裏に抜け出した中村のクロスをゴール前に走り込んだ柴崎がプッシュした。ゴールにはならなかったものの、CFを起点とした攻撃が機能した形で、チームとしての狙いがハッキリと見て取れた。
 
 また、高崎は終了間際にCKからゴールもマーク。打点の高いヘッドも見せつけた。
 
 本人も「もう少し丁寧にやっていきたい」と言うように細かいミスはあったものの、身体が重いこの時期にしては及第点と言えるパフォーマンスだ。昨季の終盤にダヴィが負傷離脱してから中央での起点や高さを失っていた鹿島に、新たな攻撃パターンが加わったと言えるだろう。

次ページ試合運びとコミュニケーションは詰めが必要。

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