「小さな奇跡だ」「本当に待望のゴールだった」ブレーメンを自動降格から救った大迫勇也に独紙が賛辞

2020年06月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

最終節で気迫の2ゴール

古巣ケルンを相手に気合のこもったプレーを見せつけた大迫が称賛を浴びている。 (C) Getty Images

 文字通りの大一番で、サムライ戦士が崖っぷちのチームを救った。

 現地時間6月27日に行なわれたブンデスリーガ最終節で、17位のブレーメンはケルンと対戦して6-1で大勝。同時開催となっていた16位のデュッセルドルフが昇格組のウニオン・ベルリンに0-3で負けたため、逆転で自動降格を回避した。

 勝利が必須条件となっていたブレーメンを窮地から救い出したのが、日本代表FWの大迫勇也だった。

 シーズン6点目を決めた前節に続き、3-4-2-1の最前線で起用された大迫は、序盤から積極的なプレーを見せると、22分に味方のシュートを足下で正確にコントロールしてからゴール右上隅を射抜いて先制点をもたらす。

 貴重な先制弾でチームに勢いをもたらした大迫は、チームが4-0とした58分にもカウンターから試合の趨勢を定めるゴールをねじ込んでドッペルパック(1試合2得点)を達成した。

 怒涛のゴールラッシュの火付け役となり、自動降格回避に貢献した大迫。その活躍ぶりを、地元メディアも絶賛している。
 

 地元紙『Weser Kurier』は、「ほぼ降格の状態にあったブレーメンが小さな奇跡を起こす」と銘打ったマッチサマリーにおいて、大迫のパフォーマンスを次のように評した。

「22分、マキシミリアン・エッゲシュタインのシュートが足下に転がり込んだが、オオサコは冷静に相手ゴールを射抜いた。これでチームに勢いがもたらされた。緊張感にあったブレーメンにとっては本当に待望の一点だった」

 また、全国紙『Bild』は、ブレーメンと千両役者ぶりを発揮した日本代表FWを次のように称えた。

「明らかにやる気ないケルンを相手にブレーメンは素晴らしいプレーを見せた。この猛烈な勝利で、奇跡の第1章は完遂したと言っていい。とくにドッペルパックをやってのけたユウヤ・オオサコと2アシストのミロト・ラシツァは称賛に値する」

 87分に交代するまで攻守に渡って貢献した大迫。ここにきて絶好調の日本代表FWはブレーメンを1部残留に導けるか――。運命の昇降格プレーオフは、現地時間7月2日と6日に行なわれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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