【トレーニングマッチ】神戸がキャンプ初の対外試合で大学生相手に完勝

2015年02月12日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

開始10分の3ゴールに指揮官も手応え

司令塔の森岡は周囲との好連係を見せ、チームにリズムを与えた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 鹿児島でキャンプを張る神戸が2月12日、福岡大とのトレーニングマッチ(45分×2本)を行なった。
 
 開始5分に増川隆洋がヘッドで押し込んで先制すると、8分にはチョン・ウヨンが直接FKを鮮やかに沈めて2-0。さらに9分にも渡邉千真がネットを揺らすなど、序盤から圧倒的な力を見せつけた。
 
 その後も、フェフージンの惜しいシュートや、森岡亮太→渡邉→マルキーニョスと複数人が絡んだ連動性のある攻撃を繰り出す。そうしたなかで効果的な働きを見せていたのが三原雅俊だ。積極的に局面に顔を出し、ボールを引き出しては的確に捌いて、ビルドアップで貢献。身を挺したディフェンスも見せるなど攻守両面で機能していた。
 
 攻撃のキーマンとして注目される森岡は、状況に応じて自由にポジションを変えてはボールに絡み、パスワークのテンポを上げていた。周囲とも好連係を見せ、流動性を生み出して前線を活性化させた。
  しかし、32分には右サイドから崩されて失点すると、38分に2失点目を献上。前者は、DFの枚数は足りていたが止められず、後者は相手のフィニッシュに対するマークが甘かった。その他にも、サイドチェンジから簡単に背後を取られるなど、2失点を許した守備面は小さくない不安を露呈した。
 
 メンバーを総入れ替えした2本目は、小川慶治朗や石津大介らが躍動感溢れるプレーを披露した。増山朝陽は途中交代したが、スピードを活かした突破を見せるなど少ない出場時間のなかで持ち味を発揮。前田凌佑と田代容輔はゴールを決めてアピールした。
 
 試合を振り返りネルシーニョ監督は「落とし込んでいる戦術をどこまで理解しているかを見たかった」とし、今キャンプ初の対外試合だったが「この時期の1試合目にしては良かったと思う」と評価。なかでも開始10分で3ゴールを奪った先発組に関しては、「立ち上がりの入り方で、やってきたことをしっかりと出せていた。それぞれの役割とポジショニングをピッチ内で共有できていたのは良かった点だ」と語っていた。
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