妹死去のガットゥーゾが監督キャリアで初タイトル「サッカーが私を男にしてくれた」

2020年06月18日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

妹を病気で亡くす悲劇に…。

監督キャリアで初タイトルを獲得したガットゥーゾ。(C)Getty Images

 現地時間6月17日のコッパ・イタリア決勝で、ナポリがユベントスを下して6シーズンぶり6回目の優勝を飾った。
 
 ナポリは序盤から守備を固めてユベントスの強力攻撃陣に対抗し、90分間は0-0で終了。PK戦を4-2で制す。昨年12月にカルロ・アンチェロッティから指揮権を引き継いだジェンナーロ・ガットゥーゾ監督にとっては、指導者キャリアでの初タイトルとなった。
 
 そのガットゥーゾ監督は6月2日、妹のフランチェスカさんを病気で亡くす悲劇に見舞われた。そのことを含めて試合後、国営放送局『RAI』にこう語った。
 
「人生においては、常に家族を最優先に考えてきた。だから、もちろん起こったこと(妹の死去)は受け入れがたいものだった。しかし、サッカーは私を男にしてくれた。サッカーへの情熱は1秒たりとも失ったことがない。私はサッカーの神様を信じている。正しい情熱を注ぎ込み続ければ、成功として自分に返ってくるのだ」
 
 そしてガットゥーゾ監督は、6月20日から再開されるセリエAでの戦いを見据えた。
 
「セリエAのラスト12試合を敬意を持って全力で戦うことは、我々の義務だ。チャンピオンズ・リーグ出場という目標を諦めてはいけない。もちろん大きなポイント差があり、厳しい状況だ(現在6位のナポリは、4位で1試合未消化のアタランタと勝点9差)。でも、最大限の努力をする」
 
 闘将ガットゥーゾに率いられたナポリは、終盤戦のセリエAでどんな戦いを見せるのか。まずはリスタート初戦となる6月23日のヴェローナ戦に注目だ。
 
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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