【三浦泰年の情熱地泰】ついにJリーグ再開へ…スポーツはこの危機をどう変えていくのか?

2020年06月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

心身両面のコンディションが不透明ななかで、選手はどこまで対応できるのか?

J1は7月4日に再開が決定。2月の開幕戦以来のリーグ開催となる。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 Jリーグもついに再開が決まった。

 無観客試合ながらブンデスリーガからラ・リーガと始まり、Jリーグも開催地を地域ごとに分けて無観客でスタート。7月10日以降は人数制限をして集客を認め、徐々に戻していくと聞いている。

 日本はもちろん、世界中、これだけの期間サッカーが見れなかった、やれなかったことはなかったであろう。

「やっとこの日が来た」と思うのは僕だけではないはずだ。

 サッカー界だけではなく、この新型コロナウイルスによって、全ての世界が想定外の事態となった。

 Jリーグであれば今シーズンからVARを導入するとともにレフェリーを増員し、スタジアムも新しいトライを決めていた。

 サッカーがどう変わるのかと、日本のサッカーにとっても興味深かった矢先の長い延期。準備も各地域によって統一されず、練習に対しての規制はまちまちだったように思えるし、身体のコンディションはもちろん精神的、心のコンディションもどのような状態か分からない下での再開に、どれだけ対応できるのかも楽しみでもあり不安でもある。

 個人的には再開後のVARの活用も延期したほうがいいと感じていたが、やはり今季は新型コロナ感染防止の意味合いもあり、再開後は見送られるようだ。

 それにしても、海外の無観客試合をDAZNで見ても、様々な面で明らかな違いを感じる。

 例えば、まったく同じ試合内容を観客ありで見るのと、観客なしで見るのでは試合の感じ方は違うであろう。

 内容は同じでも観客が入っている方が良い試合に見える。二度同じ内容の試合をやることは出来ないので証明することは難しいが、1万人の観客の中で見た試合と100人しか入らない試合では、見に行った人たちも大勢の人の中で見た方が興奮もするだろう。

 選手も多くのサポーターによって、ホームでもアウェーでもアドレナリンが発生するであろうし、モチベーションも変わる。

 プロであればお客さんが1人でも1万人であっても、モチベーションは同じでなければならないが、やはりパフォーマンスが変わることは予想できる。

 チームのレベルにもよるが、無観客は普段通りと考えた時に本当の力が出せるとポジティブに考えることができるチームと、観客の後押しで力以上の物が出ないと勝てないというチームもあるであろう。

 数試合で集客人数を限定すると言うが、監督も選手も対応力、柔軟性を持って臨まなければならないのは確かだ。

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