「PK失敗に慣れていない」再開戦で精彩を欠いたC・ロナウド、まさかのミスが尾を引いた?

2020年06月13日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「偉大な選手でもミスはする」

15分の先制のチャンスにまさかのPK失敗。C・ロナウドはその後も精彩を欠いた。(C) Getty Images

 イタリア・サッカー界のシーズン再開初戦は、スコアレスドローに終わった。

 6月12日、コッパ・イタリア準決勝第2レグ、ユベントス対ミランの一戦が行われた。敵地での第1レグで1-1と引き分けていたユベントスは、90分をスコアレスで終え、アウェーゴールの差で2年ぶりのファイナル進出を果たしている。

 立ち上がりから攻勢に出たユーベは、早い時間帯に絶好機を得た。ビデオアシスタントレフェリーの介入で相手のハンドが判明し、PKを獲得したのだ。だが、これをエースのクリスチアーノ・ロナウドが外してしまう。

 直後に危険なプレーでアンテ・レビッチが一発退場となり、数的優位に立ったユーベだが、最後までジャンルイジ・ドンナルンマが守るゴールマウスをこじ開けることができなかった。

 C・ロナウドがPKを決めていれば、もっと優位に試合を進められていたであろうことは想像に難くない。また、その後もC・ロナウドは何度からしくないミスを見せている。
 
 だが、チームはエースを擁護した。イタリア衛星放送『Sky Sport』によると、キャプテンマークを巻いたレオナルド・ボヌッチは「もっとも偉大な選手でもミスはする」とかばっている。

「僕らにとって、彼はずっと、この上なく重要な選手だ。相手の守備を苦しめてくれる。きょうはただアンラッキーだったということだ」

 マウリツィオ・サッリ監督も同じ考えだ。C・ロナウドが中央の位置でプレーすることを受け入れたと明かした指揮官は「チームと同じで最初の30分は非常によく、その後はより苦しんだ」と話した。

「C・ロナウドはPK失敗に慣れていない。精神的に影響したかもしれないね。でも、彼はアンラッキーだったんだ」

 この日は約3カ月ぶりの試合だった。イタリアがステイホームだった間もポルトガルでトレーニングを続けていたC・ロナウドだが、まだ本調子とはいかないのも当然のことだ。

 いずれにしても、シーズンは再開され、ユベントスは決勝に駒を進めた。ナポリかインテルと対戦する17日のローマでのファイナルで、C・ロナウドはリベンジしようと意気込んでいるに違いない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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