Jリーグが再開に向けた70ページの“コロナ対応”ガイドラインを公開!チケットの一般販売は8月以降の見通し

2020年06月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

ガイドラインは、7項目に分けて詳細に設定

7月4日に再開するJ1リーグ。(C)SOCCER DIGEST

 Jリーグは6月12日、約70ページにわたるリーグ再開に向けたガイドラインを公表。その後にオンライン上で説明会を開催した。

 このガイドラインは、感染を最大限防ぎながらもJリーグを再開するため、国民や地域の活力に貢献し、クラブやリーグの事業継続を実現するためのもの。その際に、感染リスクを下げるために関係者が遵守すべき基準が記されている。また、実際に感染が生じてしまった場合の適切な処置を示したものだ。

  大きな枠組みとしては、以下の全7項目が設定された。

⚫プロトコル1:感染予防と、感染への対処
⚫プロトコル2:情報開示
⚫プロトコル3:Jクラブの活動段階と、統一検査
⚫プロトコル4:サッカーのトレーニング
⚫プロトコル5:チームの移動、宿泊
⚫プロトコル6:無観客での試合開催
⚫プロトコル7:制限付きの試合開催

 1と2については、既に3月上旬から運用が開始され、現在も知見に基づき最新の情報に対応している。

 3から7については、今後のJリーグ実行委員会、Jリーグ理事会等で審議、決議され正式に採用となる。
 
 3では8つの活動段階を設定。現在はその4つ目、チームトレーニングを行なえる段階となっている。今後、無観客での試合開催、強い制限のある試合開催、収容制限のある試合開催を経て、制限のない試合開催が可能となる。それぞれの段階を進めるには国や自治体の判断基準に沿ってリーグとクラブでの協議が必要となる。

 J1は7月4日、J2、J3が6月27日から、無観客で開催される。政府の方針に基づきその後7月10日から、5000人以下または会場収容人数50%以内の少ない方で観客の入場を行なう。

 4のトレーニングに関しては、当面の間トレーニングマッチなどはJクラブ同士に限定。また、高校生、大学生の練習参加も見合わせとなっている。しかし、諸条件を満たしたアカデミー生や、特別指定を受けた選手は例外となる。

 5については、当面の間近隣クラブとの対戦を優先して行なう。宿泊では施設単位、フロア単位での貸し切りや、チーム専用の食事会場、原則1人部屋などを促している。これについてJリーグの藤村昇司特命担当部長は「各クラブに対応をお願いすることになる。財政面の負担にもなるため、リスクを減らすことを前提に可能な範囲で対応して頂きたい」と語った。

 6の無観客試合ではスタジアム内を3つのゾーンに分け、接触を避ける動線管理を行なう。競技関連のゾーン1。運営・メディア関連のゾーン2。スタジアム外縁部分のゾーン3となる。こちらについては、ゾーンごとの上限人数を制定して対応。またパブリックビューイングの禁止なども盛り込まれている。
 

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