「エキゾチックな体験がしたいんだ」かつてモウリーニョの参謀も務めた智将、来季以降の日本行きへ現実味?

2020年06月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

マルセイユで酒井宏樹を指導する42歳

ヴィラス=ボアス監督はかねてからマルセイユ経営陣との対立も報じられている。 (C)Getty Images

 酒井宏樹が所属するマルセイユの指揮官アンドレ・ヴィアス=ボアス監督が次の舞台に選ぶのは、「ブラジルか日本」が有力なようだ。スペイン紙『Mundo Deportivo』が報じている。

 現地時間6月7日、同紙は「彼が今すぐポルトに戻らないことが明らかになった」と伝えている。日本代表MF中島翔哉が所属するポルトでは週末に経営陣による会長選挙が行なわれた。ポルトは、もし会長が交代となった場合、新たな指揮官を迎え入れる用意があったという。その候補に名前が挙がっていたのが、かつてクラブを率いた42歳の指揮官だった。

 だが、再選を果たしたピント・ダ・コスタ会長は復帰を否定。現監督のセルジオ・コンセイソン監督が望む限りは今の状態が続くとコメントした。だが、「(復帰は)絶対にないわけではない」と含みは持たせたという。 
 
 監督本人も「不可能ではない」とコメントしたことはあるが、その意志は無いというのが同紙の見立てだ。同監督はかつて、ジョゼ・モウリーニョ監督の右腕を務め、チェルシー、トッテナム、ゼニト、上海上港を経て2019年にマルセイユに到着。だが、今年5月に信頼していたSDが辞任にしたことにより、クラブを去るのではないかと報じられた。

 話し合いの末、2021年6月末までマルセイユの指揮を執ることが発表されたが、その後さらに年月を重ねるつもりはないようだ。周囲には「ブラジルや日本でのコーチングなどに興味があり、もっとエキゾチックな経験をしたいと思っている」と吐露しているという。

 さらに、2024年には監督業からの引退も示唆している。かねてからJリーグへの挑戦に意欲を見せていた42歳の智将が、限られた監督人生で日本行きを選択する可能性は、少しずつ高まっているのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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