J・コールやアザールなど多士済々! 「ブルーズ史上最高のナンバー10」は?――チェルシーの10番の系譜

2020年06月10日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ヒューズ、J・コール、アザールらが躍動

ヒューズ(左上)、J・コール(右上)、マタ(右下)らも活躍したが、アザール(左下)は別格だ。 (C) Getty Images

 サッカー界におけるエースナンバーである「10番」。その栄えある番号をメガクラブでは一体誰が背負ってきたのか。

 固定番号制が導入されたシーズンから現在に至るまで、重役を担ってきたチェルシーの10番たちを一挙に紹介する。

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 90年代のナンバー10で最大のレジェンドが、点取り屋のマーク・ヒューズ だ。

 95年の加入時はすでに32歳だったが、大エースだったマンチェスター・ユナイテッド時代と変わらぬカリスマを発揮。96年11月に電撃加入したジャンフランコ・ゾーラは、 ナポリやパルマで10番を背負っていたものの、ヒューズがいたため25番(掛け算すると10)を選択。 その後もこの小兵ファンタジスタは25番を愛し、同胞ピエルルイジ・カジラギやスラビシャ・ヨカノビッチに10番を譲っている。

  03年のアブラモビッチ体制発足とともに加入したジョー・コールは、04年からのモウリーニョ時代にテクニックと俊敏性で違いを作る右ウイングとして躍動。計8個のタイトル獲得に大きく貢献した。

 その後はヨッシ・ベナユンが期待を裏切れば、ファン・マヌエル・マタも最初の2年こそ主力を担うも3年目は復帰したモウリーニョに冷遇され冬に退団。14年からはエデン・アザールが10番を引き継ぎ、 スーパーエースとして躍動した。

 アザールのマドリー移籍で昨夏にナンバー10を継承したウィリアンは、契約満了で今シーズン限りでの退団が有力。現有戦力だとA代表で10番経験があるクリスティアン・プリシッチとメイソン・マウントが後継者候補だ。
◆チェルシーの歴代10番の系譜と戦績はこちら
※プレミアリーグが固定番号制に変更した93-94シーズンから

ギャビン・ピーコック(MF/イングランド国籍/在籍期間93~96年 )
10番を背負ったシーズン:93-94~95-96  
10番時代の公式戦成績:113試合・19得点・0アシスト

マーク・ヒューズ(FW/元ウェールズ代表/在籍期間 95~98年)
10番を背負ったシーズン:96-97~97-98
10番時代の公式戦成績:74試合・22得点・3アシスト

ピエルルイジ・カジラギ(FW/元イタリア代表)/在籍期間98~00年 )
10番を背負ったシーズン:98-99
10番時代の公式戦成績:15試合・1得点・0アシスト

スラビシャ・ヨカノビッチ(MF/元ユーゴスラビア代表)/在籍期間00~02年 )
10番を背負ったシーズン:00-01~01-02
10番時代の公式戦成績:52試合・0得点・0アシスト

ジョー・コール(MF/元イングランド代表/在籍期間03~10年 )
10番を背負ったシーズン:03-04~09-10
10番時代の公式戦成績:281試合・40得点・42アシスト

ヨッシ・ベナユン (MF/元イスラエル代表/在籍期間10~11年、13年)
10番を背負ったシーズン:10-11
10番時代の公式戦成績:10試合・1得点・1アシスト

ファン・マヌエル・マタ(MF/スペイン代表/在籍期間11~14年 )
10番を背負ったシーズン:11-12~13-14
10番時代の公式戦成績:135試合・32得点・58アシスト

エデン・アザール (FW/ベルギー代表/在籍期間12~19年 )
10番を背負ったシーズン:14-15~18-19
10番時代の公式戦成績:241試合・82得点・62アシスト 

ウィリアン (FW/ブラジル代表)/在籍期間13年~ )
10番を背負ったシーズン:19-20
10番時代の公式戦成績:37試合・7得点・6アシスト

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年6月4日号より転載
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