【移籍市場超速報】もう始まっている夏のマーケット ユベントスとムヒタリアンは相思相愛?

2015年02月06日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ユーベはムヒタリアンの代理人とコンタクト。

ユベントス移籍に前向きな姿勢を見せているというムヒタリアン。話が具体化するか。 (C) Getty Images

 冬の移籍マーケットが閉じたばかりだが、夏に向けた動きはもうとっくに始まっている。
 
 ミランは22歳のイタリア代表MFダニエレ・バゼッリの獲得に向けて、アタランタとの話し合いを続けるだろう。今冬にパレルモからサンプドリアにレンタル移籍したアルゼンチン人CBエセキエル・ムニョスも、6月末の契約満了後はロッソネーロの一員となるはずだ。
 
 インテルもすでに、コロンビア代表CBジェイソン・ムリージョ(グラナダ)と契約済み。次の狙いは、パリSGにフレディ・グアリンとエセキエル・ラベッシの交換をプッシュすることだ。
 
 先手を打って動くことでは、ローマのワルテル・サバティーニSDも人後に落ちない。今冬の獲得を実現できなかったブラジル代表FWルイス・アドリアーノ(シャフタール・ドネツク)に加えて、コロンビア代表FWカルロス・バッカ(セビージャ)も夏に向けた主要なターゲット。
 さらに、きわめて友好的な関係にあるカリアリが獲得した22歳のベルギー代表FWポール=ジョセ・エムポクがどんなパフォーマンスを見せるかにも注目している。
 
 ユベントスは、すでにGKネト(フィオレンティーナ)を手に入れたも同然。さらにトップ下にヘンリク・ムヒタリアン(ドルトムント)を獲得するべく、代理人のミーノ・ライオラとコンタクトを取り続けている。すでに選手本人は移籍に前向きな姿勢を見せているようで、話が徐々に具体化してくる可能性は十分だ。
 
 フィオレンティーナのターゲットはモナコのアルゼンチン人ウイング、ルーカス・オカンポス。ラツィオはすでにスコットランド代表MFジェームズ・モリソン(WBA)と、オランダU-21代表ヴェスレイ・フート(AZ)を「予約」済みだ。
 
宙ぶらりんのオスバルドはどうなる?
 
 インテルで戦力外扱いになっていながら、望んでいたユベントス移籍が実現せず、他のオファーはすべて断って宙ぶらりんの状態になっているパブロ・オスバルド。
 
 ヨーロッパでの移籍の可能性は閉じたものの、2月15日まで移籍マーケットが開いているアルゼンチンのボカ・ジュニオルスが獲得を望んでオファーを出しているほか、カタールのアル・アリからも6か月間のレンタルという話が届いている。
 
 保有権を持つサウサンプトンは本人の決断を待っている状況だ。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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