「登山のように息苦しく」「歩くことさえ…」レスター指揮官がコロナ感染の恐怖を激白!

2020年05月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「10ヤード走るも大変だった」

3月にコロナに感染していた事実を明かしたロジャース監督。(C) Getty Images

 現地時間5月29日、レスター・シティのブレンダン・ロジャース監督が3月に新型コロナウイルスに感染していたことを明らかにした。

 英公共放送『BBC』によれば、47歳の指揮官は『BBC Radio Leicester』に、「(3月14日に)予定されていたワトフォード戦が延期となり、1週間休みがあった。その翌週から闘病生活が始まった」と語っている。

「3週間、臭覚も味覚もなかった。力が出なかった。1週間後、妻も同じ症状になった。テストをしたら、ふたりともウイルスが検出された。ほぼ歩くことさえできなかったんだ」
 
 ロジャースはスウォンジー監督時代の2011年、クラブ史上初のプレミアリーグ昇格に導いた数週間後に、慈善活動の一環でキリマンジャロに登頂した。その時の辛さに似ていたという。

「キリマンジャロに登った時を思い出した。上がれば上がるほど、順応に苦しみ、呼吸が困難になった」

 そして、症状についてこう続けている。

「感染してから走ろうとしたら、10ヤード(約9メートル)進むのも大変だった。本当の食欲はなく、味わったり、匂いを嗅いだりせずに食事をするという奇妙な感覚だった」

 プレミアリーグでは、アーセナルのミケル・アルテタ監督もコロナに感染した。20人の指揮官のうち、2人が陽性になったという事実だけでも、英国におけるコロナ禍の深刻さが分かるだろう。

 6月17日にシーズンが再開する見通しとなったが、選手や監督、スタッフなどからこれ以上の感染者が出ず、無事に試合が行なわれるのを祈りたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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