「将来は危機に瀕して…」「今こそ最高のカガワを!」スペイン紙が香川真司の現況をレポート! 今後の去就は――

2020年05月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「サラゴサでの将来を懸けた1か月に」

サラゴサで苦戦が続いている香川の現況をスペイン紙が分析した。  (C)Mutsu FOTOGRAFIA

 新型コロナウイルスの影響によって中断していた各国リーグはリスタートに向けて動き出した。今月16日に再開したブンデスリーガに続き、プレミアリーグが6月17日、セリエAが同20日から再開する見通しとなった。

 4大リーグの一つであるスペインのラ・リーガも、政府の許可が下りたため、1部も2部も6月の2週目以降に再開される見込みとなっている。

 リスタートに向けて動き出したなかで、注目を集めているのが、サラゴサに所属する日本代表MFの香川真司だ。スペイン紙『Marca』は「カガワにとってサラゴサでの将来を懸けた1か月になる」と銘打った特集を組んだ。

 昨夏に自身の念願でもあったスペイン挑戦を叶えた香川だったが、コンディションが万全ではなく、昨年11月に若手スペイン人FWのハビ・プアドが加入したこともあってプレー時間が激減している。

 中断前までの国内リーグ23試合でわずか2得点しか挙げられていない31歳の現状について、『Marca』は、「彼のパフォーマンスは大きな期待に応えられていない」とバッサリ。そのうえで、次のように続けた。

「カガワとサラゴサの昨夏の契約は2部の市場において衝撃だった。だが、周囲の期待に応えられていない彼の未来は宙に浮いたまま。まだ1年の猶予を残してはいるが、チームに残れるかは厳しい状況になっている」
 
 さらに同紙はクラブ内でトップクラスの高給取りであることにも触れ、「カガワがキーマンであれば、高い給与を支払うリスクも犯せるが、彼は決定的な存在ではない」と言及した。

 ただ、サラゴサ残留に向けて希望が全くないわけではない。記事は中断期間中の香川の振る舞いについて、「彼はいま一生懸命に働き、これまで以上に前向きな姿勢を貫いている」とし、こう綴った。

「彼はスペインで成功するという考えを保ち続けている。カガワにとって残された約1か月間での11試合は、サラゴサのトップリーグ昇格もさることながら、これまでの状況を一変させるために重要な要素となる。彼の未来は危機に瀕している。時間的猶予はあるが、ミスは許されない。誰もが今こそ最高のカガワを見られるのを望んでいる」

 はたして、香川は再び輝けるのか。再開の後のパフォーマンスに期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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