「サンチョは重圧を感じ始めている」「ハーランドには苛立つ」ドルトムント同僚が語る二人の“逸材”の現況

2020年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「サンチョはスキルだけなら世界でも…」

ドルトムントを牽引するサンチョ(左)とハーランド(右)を同僚が語った。 (C) Getty Images

 新型コロナウイルスによるパンデミック危機で先行きが不透明ななかでも、ドルトムントの"逸材"ジェイドン・サンチョの去就を巡る報道は後を絶たない。

 ドルトムントのチームメイトであるトーマス・ディレイニーによると、周囲の喧騒から本人はプレッシャーを感じるようになってきているようだ。米メディア『ESPN』のインタビューで、ディレイニーは「僕が一緒にプレーした中で最高の才能を持つ選手のひとりであることは明らかだ」と述べたうえで、こう続けた。

「そのタレント性には、大きな重圧も加わる。イングランド代表とか、彼を取り巻くクラブたちとか、そういうことから彼は少しずつプレッシャーを感じ始めていると思う」

 さらにディレイニーは、「ここまでは非常に良いパフォーマンスだった。期待されていた以上だね。でも、常に次のステップがある。面白くなるよ」と、サンチョのさらなる成長を願った。

「スキルだけなら、世界でも5本の指に入るようになるだけのものを持っているのは確かだ。大きな才能を持ちながら無駄にしてしまう例もある。彼はすでに自分を証明するために十分なことをしてきたと思うな。まだ19歳で、ティモ・ヴェルナーやロベルト・レバンドフスキに続く得点を挙げている。素晴らしいことだよ。でも、もっと上を目指さなければいけない」
 
 それは、ゴールを量産し続けるアーリング・ハーランドにも言えることだ。ディレイニーは「向上するためのすべてがあると思う。たまに苛立つよ。もっと練習し、より良い食事をすればすべてが完璧になるはずだからね」と語った。

「彼は周囲の人たちの恩恵を受けていると思う。特にお父さんだね。サッカー界とはどういうものかを知っている。アーリングのスタッツについては、言うまでもないだろう」

 はたして、サンチョやハーランドはこのまま飛躍を続けられるのか。そして、その舞台はどこになるのか。二人の動静に注目したい。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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