【水戸】今季初の練習試合で見せた「前へ」の意識で明らかな変化

2015年02月01日 佐藤拓也

格下の相手に敗れるも厚みのある攻撃で相手ゴールを襲う。

対 ブリオベッカ浦安戦(●2-3/35分ハーフ)の水戸のフォーメーション。水戸の得点者は、三島、ユース選手。

 就任5年目を迎える柱谷哲二監督は、今季に向けて「集大成ではなく、新しいチャレンジをする」と意気込んでいる。昨季よりも1歳以上若返ったチームの平均年齢が、その意志の表われと言える。機動力とアジリティーを活かし、カウンターに磨きをかけることをテーマに掲げてチーム作りが行なわれている。
 
 1月28日から行なわれた「ひたちなかキャンプ」の最終日。関東社会人1部リーグのブリオベッカ浦安と練習試合を行なった。35分×4本で行なわれた試合は、2対3で敗れたものの随所に「変化」が見られた。
 
 シンプルに縦パスを入れて前線で起点を作り、2列目以降の選手がボールホルダーを追い越していく。「前へ」の意識が全体に浸透しており、昨季までは見られなかったような厚みのある攻撃を繰り出して浦安ゴールを襲う場面を多く作った。
 無理に入れようとした縦パスを奪われて失点するなど精度と連係に課題を残したものの、今年初めての本格的な練習試合であることを考えれば当然のこと。むしろ、すでにチーム全体で意識を共有できつつあることをポジティブにとらえるべきだろう。
 
「順調にきている」と笑みを見せる柱谷監督のもと、「ヤング水戸」は進化していく。
 
取材・文:佐藤拓也(フリーライター)

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