「奴はホンダではない!」「臆病者」ボタフォゴ副会長がクラブを“裏切った”巨星トゥーレ・ヤヤにブチギレ!

2020年05月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

契約をフイにされたボタフォゴ

トゥーレ・ヤヤ(右)に怒り心頭のボタフォゴの副会長は本田(左)と比較して非難を展開した。 (C) Getty Images

 今年1月に本田圭佑の獲得に踏み切ったボタフォゴのリカルド・ローテンベルク副会長をはじめとする同クラブ首脳陣は、さらなる大物獲得に向けて動き出し、元コートジボワール代表MFのトゥーレ・ヤヤを迎え入れる準備を進めていた。

 だが、この交渉は土壇場で頓挫する。今年1月に中国の青島黃海を退団して以来、フリーとなっていたヤヤ・トゥーレ本人は加入に前向きだったものの、ブラジルでの生活に不安を抱えた妻ジネーバさんの反発にあったためだった。

 さらに、ここにきて問題が浮上している。地元メディア『Globo Esporte』によれば、なんとトゥーレ・ヤヤがここにきてボタフォゴの宿敵でもあるヴァスコ・ダ・ガマと合意間近であるというのだ。

 契約をフイにされた挙句、ライバルクラブへの入団間近と、アフリカ・サッカー界の巨星に裏切られたボタフォゴは、怒り心頭といった様子だ。トゥーレ・ヤヤの交渉に携わったローテンベルク副会長は、『Globo Esporte』の取材で、その心境をぶちまけている。

「ヤヤには言葉がなく、まるで個性なんてものがないような態度をしていた。ボタフォゴは臆病者のチームではない」
 

 さらにトゥーレ・ヤヤがヴァスコ・ダ・ガマと、新会長候補のルーベン・シアノ氏が当選した場合にのみ、2021年からプレーするという特殊な契約をぼうとしているという情報を耳にしたローテンベルグ副会長は、「ヴァスコとの契約内容は、いかにもヤヤがプレーしたくないということを示している。彼は来年のためにサインするんだからね」と皮肉り、こう続けた。

「ヤヤにボタフォゴのユニホームはふさわしくない。奴はホンダではない。ありがたいことに、ボタフォゴにいるのはホンダだ。ヤヤのようなやつではないんだよ。もう彼のことは見たくない。携帯は着信拒否にしている。もう彼がボタフォゴに踏み入れることはない」

 トゥーレ・ヤヤを辛辣に非難したローテンベルグ副会長。その言葉からは、プロフェッショナルな本田に対するリスペクトがにじみ出ていた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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