なんと市場価値は総額276億円! 伊紙が選出したセリエAの「失敗補強イレブン」の顔触れは?

2020年05月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

3トップに選ばれたストライカーは?

伊紙が選んだ「失敗イレブン」。その顔触れは“豪華なメンツ”が集った。 (C) Getty Images

 移籍が成功するかどうかは、選手の能力だけで決まるものではない。様々な要因が影響する。裏を返せば、決して成功とは言えないものでも、選手の価値がゼロになるわけではない。

 現地時間5月21日、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は、昨シーズンと今シーズンのセリエAで「失敗」に終わった新戦力のうち、市場価値の高い選手を集めた「失敗イレブン」を紹介した。現在でも市場価値は、総額で2億2100万ユーロ(約276億3000万円)にのぼるという。何とも驚きだ。

 同紙が選んだシステムは4-3-3。守護神には、ナポリのアレックス・メレトが選ばれている。

 能力に疑いはないとしつつも、2018年夏に加入してから負傷による離脱期間が短くなかったことや、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が就任してからダビド・オスピナに定位置を奪われたことから「失敗」の烙印を押された。

 右SBには、昨夏にローマがユベントスから獲得したレオナルド・スピナッツォーラ。パウロ・フォンセカ監督の信頼をつかみ切れず、冬にマッテオ・ポリターノとのトレードでインテルに放出されかけた。

 左SBは、国外挑戦を1年で終え、昨夏のジェノア移籍でイタリアに戻ったアントニオ・バレーカだ。公式戦出場10試合では、ジェノアが買い取りオプションを行使するのは難しいとみられている。

 CB2枚には、インテルのディエゴ・ゴディンとラツィオのデニス・ヴァブロがチョイスされた。前者はアトレティコ・マドリー時代の実績に見合うインパクトを残せておらず。後者は3バックの新たなレギュラーと期待されていたが、セリエA出場わずか6試合と期待外れ感が否めない。
 
 中盤の3枚は、ミランのルーカス・パケタ、ユベントスのアドリアン・ラビオ、ローマのフランコ・パストーレになった。

 昨年1月に加入してから半年は活躍したパケタだが、今シーズンは苦戦。フリーで加入したラビオについては、同紙も期待値の高さから「酷いシーズン」と酷評した。そして、パストーレは負傷やフォンセカ体制でのポジションのなさで批判の的となっている点が選出理由になった。

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