なでしこの“10番”籾木結花がアメリカへ移籍!「皆様とともに戦えて本当に嬉しかった」とベレーザ公式HPで発表

2020年05月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

NWSLは5月6日から屋外トレーニングが解禁

昨年末のE-1選手権優勝にも貢献した籾木。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 日テレ・東京ヴェルディベレーザは5月22日、クラブの公式ホームページで、所属するMFの籾木結花がアメリカ女子サッカーリーグ(NWSL)のOLレインへ完全移籍することを発表した。

 ニューヨーク生まれの24歳は、世田谷区のバディFCでサッカーを始めると、2009年にベレーザの育成組織であるメニーナに入団。その後トップチーム昇格を果たすと、2016年から背番号10を背負い、現在リーグ5連覇中のベレーザの主軸に成長した。また、各年代別の日本代表にも選出され、アゼルバイジャンで行なわれた12年のU-17女子ワールドカップにも出場。その後なでしこジャパンにも定着し、代表でも背番号10を背負う。

 クラブの公式ページでは「この度、アメリカ女子サッカーリーグのクラブ『OL Reign』に移籍することになりました」と報告。中学1年生の時から入団したクラブに感謝を伝えるとともに、「ファン・サポーターの皆様には突然のご報告となり、申し訳ありません。今季はベレーザで戦うと心に決め、準備をしていた身でありながら、1試合も出場せずに渡米することを申し訳なく思っています。中学3年生で初めてベレーザのメンバーとして試合に出てから、どんな時も、勝つ喜びや勝てない苦しさを皆さんと共有してきました。皆様の温かい言葉の一つひとつがなければ今のベレーザも私もなかったと思います。皆様とともに戦えて本当に嬉しかったです。ありがとうございました」と伝えた。
 
 さらに籾木は同日、自身のツイッターを更新し、「この状況の中ではありますが、移籍を決断しました。自分にとって本当に大きなチャレンジです。正直めちゃくちゃ怖いですが、このチャンスを全力で掴みに行きます!伝えたいことはここでは伝え切れないので、クラブHPのコメントを読んで下さい。ベレーザ、ありがとう」

 この投稿には、現在産休中のベレーザの先輩、DFの岩清水梓から「もみちゃん頑張ってきてね。ベレーザの10番のプライド見せてやれー」という激励のほか、「ご活躍を期待しております!」、「素晴らしい決断」、「英語は全く問題ないからすぐになじむと思うけど、身体が小さいのが心配です」などのコメントが寄せられた。

 移籍先のOLレインには、2019年のワールドカップ・フランス大会で6ゴールを決めて大会得点王とMVP、同年のバロンドールを受賞したアメリカ代表FWのミーガン・ラピノーと、なでしこジャパンのMF宇津木瑠美も所属している。

 4月18日に開幕予定だったNWSLは新型コロナウイルスの影響で延期されていたが、5月6日から屋外での個人練習などは可能となっている。コロナ禍で渡米後も1週間程度の隔離措置が取られる見込みとなるが、なでしこの"10番"の新しい挑戦に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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