「まだ彼は死んでいない!」伝説のW杯得点王が“スアレス限界説”に苦言! 「マルティネスは良い若手だが…」

2020年05月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルサがマルティネスに興味を示すなかで…

バルサがマルティネス(左)獲得が取り沙汰されるなか、ケンペスがスアレス(右)について言及した。 (C) Getty Images

 今夏の移籍市場では、新型コロナウイルスの影響によって、大きな動きはないと見られている。だが、メガクラブの動静は常に関心を集めている。バルセロナもその一つだ。

 連日のように現地メディアを賑わせているのが、現在33歳となって衰えも指摘されるルイス・スアレスの後継者探しだ。その筆頭候補とされているのが、インテルに所属するラウタロ・マルティネスで、22歳の万能型ストライカーとの共闘には、バルサの大黒柱である、同胞のリオネル・メッシも前向きだとされている。

 そんなバルサの動向に苦言を呈する人物がいる。元アルゼンチン代表FWのマリオ・ケンペスだ。

 自国開催となった1978年のワールドカップで得点王となって、アルゼンチンに史上初となる世界一のタイトルをもたらした伝説の点取り屋は、地元ラジオ局『RAC1』で、マルティネスについて「優れたビジョンと卓越した得点能力を備えた若者だ」と称えたうえで、「スアレスを終わったと見なすべきではない」と意見した。

「今や誰もがマルティネスがスアレスの代役になり、バルサのための素晴らしい契約になると考えているようだが、あのウルグアイ人はまだ死んだわけではないし、放置すべきではないよ」
 

 さらに「スアレスは、まだ素晴らしいサッカーの時間を過ごしている」と指摘した。

「彼には強さと恐ろしいまでの自尊心が備わっている。それはまだ薄れていない。だから死んでいるなんて思わない方がいい。マルティネスが良い"マタドール(点取り屋)"になるかはわからないが、バルサにとっては良い選手になると思う。それ自体を否定するつもりはない。彼は良い若手だ。だが、ルイス・スアレスはスパイクを脱いではいない。まだチームにとって重要な選手だ」

 コロナ禍で懐事情が厳しいバルサは、マルティネスの契約解除金1億1000万ユーロ(約137億円)を全額キャッシュで支払うのは苦しいため、金銭の一部を選手のトレードで補う案を画策している。はたして、南米期待の俊英FWを手中に収めることができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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