「さらに重要になる」「ほとんど何もできず」ブンデス再開マッチの日本人選手をアジア通記者が評価!

2020年05月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

先発出場は鎌田のみ、ふたりは途中出場

ブンデスリーガ再開節に出場した鎌田、長谷部、大迫。(C)Getty Images

 5月16日、ドイツ・ブンデスリーガの1部と2部がリスタート。新型コロナウイルスの影響で中断している、いわゆる欧州4大リーグのうち、先陣をきって再開された。

 1部では長谷部誠、鎌田大地(ともにフランクフルト)、大迫勇也(ブレーメン)、2部では宮市亮(ザンクトパウリ)、遠藤航(シュツットガルト)の計5人の日本人選手が出場。原口元気が所属するハノーファーは、対戦相手に新型コロナ感染者が出たため、試合が延期されている。

 そんななか、『Fox Sports』アジア版のガブリエル・タン記者が、そのブンデスリーガの再開試合に出場したアジア出身の選手のパフォーマンスについて、米スポーツチャンネル『ESPN』に綴っている。日本人選手で対象となったのは、1部の3人だ。

 このうち、唯一の先発出場を果たした鎌田について、タン記者は「リスタートとなったボルシアMG戦で、日本サッカー界の新星はアディ・ヒュッター監督の選ぶ11人に選択された。開始7分で2点を奪われて呆然としていたフランクフルトのなかで、彼は息を吹き返すために、鋭いプレーを見せていた。19分に訪れた絶好機は惜しかった。良いトライが多かったが、試合時間残り12分でピッチを去った」と評している。

 また、同じ試合で途中からピッチに立った長谷部については、「ブンデスの長老となったひとり。チームに貢献し続けている」と紹介し、こう続けた。

「74分から出場したハセベは、彼の多才さを改めて証明していた。投入された際にはボランチ、その9分後にはリベロへと転身した。ダビド・アブラアムが負傷した可能性があるため、今後のチームにおいて、さらに重要な存在になるのではないだろうか」

 そして、ホームでのレバークーゼン戦に85分から出場した大迫のことは、このように綴っている。

「オオサコの2019-20シーズンの序盤は、昨季のゴール数を一気に稼いでみせるなど、素晴らしいものだった。だが、その後は負傷などもあって失速し、降格争いに足を踏み入れているチームは、全体的に下り坂となっている。

 ブレーメンにとって、リーグ中断はチーム再編のための良い時間だったかもしれない。だが、1-4で大敗しても不思議はなかった。そしてオオサコは、短い時間のなかでほとんど何もできなかった。彼は、2018年にケルンで経験した、3年ぶり2度目の降格の可能性に直面している」

 再開したブンデスで、次節はフランクフルトは王者バイエルン、ブレーメンはフライブルクと、ともにアウェーで対戦する。連敗は避けたいこの一戦で、サムライ戦士たちはチームに貢献できるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】2019-20シーズン、ドイツで活躍する日本人選手6人を紹介!

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